2012.06.10
SCA-7511Mk3パワーアンプの改良(4)
さて、お次は、電源の更なる改造を、、、と思ってましたが、
今回はちょっと寄り道して、気になる箇所をいろいろ煮詰めてみました。
前回までの改造で、SCA-7511Mk3の音は、どこに持っていっても恥ずかしくないレベルになってきました。
しかし、筋肉質な強い音が、カニの好みから少し外れています。
しかも、少々ヌルイ音。。。
これは十中八九、終段FETの音ではないかとカニは考えました。
SATRIのデフォルトFETは、2SK1529/2SJ200ですが、
試しに、2SK2586/2SJ555に替えてみました。
このFETは細身ながら解像度の高い音を出す、という評判ですね。
これ以外では、EXICON社のFETなんかが評判が良いようですが、残念ながらもう入手困難なようです。
あとはついでに、いくつか小技を効かせてみました。
入力抵抗のVARですが、これに更に直列に付いている10Ωを、金メッキ単線でジャンパーして削除しました。
この10Ωは恐らく電流入力の発振防止・保護用だと思われますが、カニの場合は電圧入力なので関係無しです。
また、信号系の抵抗(JFETと終段FETのゲート抵抗)をPRP100ΩからPCN巻線31Ωに変更しました。
PCNは、別な用途に昔購入したものが、使わないまま死蔵してあったので、この機会に放出です。
さて、この状態で、電源オン。
ゲート抵抗を下げたので発振が心配でしたが、問題はありませんでした。
で、音を聴いてみると。。。
、
、
、
来た!やっぱりこれだ!
文字通り、「繊細で柔らかい」という、カニ好みの音に変化しました!
分解能は少し上がったかな?という程度の向上ですが、音の粒が小さくなりました。これが繊細感に効きます。
そして当たりが柔らかく、優しい。
FETとPCNの合わせ技効果でしょうか?
あともう少し、いろいろ弄ってみました。
追加の改造、その一。
ヒューズの交換。
元は一般的なスローブローヒューズだったんですが、
試聴屋さんの「SBF-1.6As」に交換してみました。
これまた良い方向に音が変わります。
交換によって、音飛びが良く、音場が深くなったように感じます。
そして、より落ち着いた繊細な音になりました。
変化度は抵抗の交換より少し大きいかな?というレベル。
ヒューズ一個で、こんなふうに音が変わるなんて、不思議なものですね。
実はSATRIの電源ケーブルは、家の中にあった安物を使ってしまってるんですが、、、
ヒューズでこれだけ変わるとすると、ケーブルにもこだわらないと、いけないですね。
さあ次。追加の改造、その二。
電源にCPMを組み込んでみました。
CPMや出川式電源を始めとする、A&R社の製品ですが、
カニはどちらかというと、敬遠しています。
どの製品も、原理説明がカニにはよく理解できないんです。
それが、試聴屋さんからオマケで1セットを頂いてしまいました。
いつも有難うございます。
ものは試し。手元にCPMがある以上、使ってみちゃいましょう。
CP-3010HCという型番のやつです。
で、音を聴くと、、、
驚愕の激変!うおぉ、なんじゃこりゃ!?
解像度が思いっきり上がって、音がキレキレです。
そして中低域がものすごく分厚い!
こんな方向に激しく変化するとは、全くの予想外です。
しかしカニの求めていた、繊細で柔らかい方向とは、違う気も・・・?
せっかく終段FET交換で得られた繊細さが、元に戻ってしまいました。
・・・と思ったら、
数時間のエージングで、音の分厚さやキレが、おさまってきました。
いや~。焦りました。。。
改めてCPMあり/無しを比較すると、、、
分解能にそれほど差は感じませんが、高域が厚い?というか、鳴りが豊か、というか、
高域が刺刺しさ無く密度感を増して、自然な出方になりました。耳に痛いわけでもなく、心地よいです。
そして中域がクッキリして、密度感が上がります。より良いバランスで音楽が鳴りますね。
なんというか、無帰還電源から帰還電源に替えた時のように、
軽さが無くなり、音に芯が出ることで、より原音に近くなる感じです。
CPMの評判を見てみると、分解能が上がると書かれている記事が多いですね。
カニも最初はそのように思ったのですが、エージングでそれが薄れるようです。
まあ、一次平滑のパスコンにもともとECHUを入れてたので、効果が現れにくかったのかもしれません。
最初はちょっとビックリしましたが、こいつも良い部品でした。
このまま採用しちゃいましょう。
さて、これで、基本的な音調には、満足できそうな見通しが立ちました。
次回でいよいよ最後の改造かな?
今回はちょっと寄り道して、気になる箇所をいろいろ煮詰めてみました。
前回までの改造で、SCA-7511Mk3の音は、どこに持っていっても恥ずかしくないレベルになってきました。
しかし、筋肉質な強い音が、カニの好みから少し外れています。
しかも、少々ヌルイ音。。。
これは十中八九、終段FETの音ではないかとカニは考えました。
SATRIのデフォルトFETは、2SK1529/2SJ200ですが、
試しに、2SK2586/2SJ555に替えてみました。
このFETは細身ながら解像度の高い音を出す、という評判ですね。
これ以外では、EXICON社のFETなんかが評判が良いようですが、残念ながらもう入手困難なようです。
あとはついでに、いくつか小技を効かせてみました。
入力抵抗のVARですが、これに更に直列に付いている10Ωを、金メッキ単線でジャンパーして削除しました。
この10Ωは恐らく電流入力の発振防止・保護用だと思われますが、カニの場合は電圧入力なので関係無しです。
また、信号系の抵抗(JFETと終段FETのゲート抵抗)をPRP100ΩからPCN巻線31Ωに変更しました。
PCNは、別な用途に昔購入したものが、使わないまま死蔵してあったので、この機会に放出です。
さて、この状態で、電源オン。
ゲート抵抗を下げたので発振が心配でしたが、問題はありませんでした。
で、音を聴いてみると。。。
、
、
、
来た!やっぱりこれだ!
文字通り、「繊細で柔らかい」という、カニ好みの音に変化しました!
分解能は少し上がったかな?という程度の向上ですが、音の粒が小さくなりました。これが繊細感に効きます。
そして当たりが柔らかく、優しい。
FETとPCNの合わせ技効果でしょうか?
あともう少し、いろいろ弄ってみました。
追加の改造、その一。
ヒューズの交換。
元は一般的なスローブローヒューズだったんですが、
試聴屋さんの「SBF-1.6As」に交換してみました。
これまた良い方向に音が変わります。
交換によって、音飛びが良く、音場が深くなったように感じます。
そして、より落ち着いた繊細な音になりました。
変化度は抵抗の交換より少し大きいかな?というレベル。
ヒューズ一個で、こんなふうに音が変わるなんて、不思議なものですね。
実はSATRIの電源ケーブルは、家の中にあった安物を使ってしまってるんですが、、、
ヒューズでこれだけ変わるとすると、ケーブルにもこだわらないと、いけないですね。
さあ次。追加の改造、その二。
電源にCPMを組み込んでみました。
CPMや出川式電源を始めとする、A&R社の製品ですが、
カニはどちらかというと、敬遠しています。
どの製品も、原理説明がカニにはよく理解できないんです。
それが、試聴屋さんからオマケで1セットを頂いてしまいました。
いつも有難うございます。
ものは試し。手元にCPMがある以上、使ってみちゃいましょう。
CP-3010HCという型番のやつです。
で、音を聴くと、、、
驚愕の激変!うおぉ、なんじゃこりゃ!?
解像度が思いっきり上がって、音がキレキレです。
そして中低域がものすごく分厚い!
こんな方向に激しく変化するとは、全くの予想外です。
しかしカニの求めていた、繊細で柔らかい方向とは、違う気も・・・?
せっかく終段FET交換で得られた繊細さが、元に戻ってしまいました。
・・・と思ったら、
数時間のエージングで、音の分厚さやキレが、おさまってきました。
いや~。焦りました。。。
改めてCPMあり/無しを比較すると、、、
分解能にそれほど差は感じませんが、高域が厚い?というか、鳴りが豊か、というか、
高域が刺刺しさ無く密度感を増して、自然な出方になりました。耳に痛いわけでもなく、心地よいです。
そして中域がクッキリして、密度感が上がります。より良いバランスで音楽が鳴りますね。
なんというか、無帰還電源から帰還電源に替えた時のように、
軽さが無くなり、音に芯が出ることで、より原音に近くなる感じです。
CPMの評判を見てみると、分解能が上がると書かれている記事が多いですね。
カニも最初はそのように思ったのですが、エージングでそれが薄れるようです。
まあ、一次平滑のパスコンにもともとECHUを入れてたので、効果が現れにくかったのかもしれません。
最初はちょっとビックリしましたが、こいつも良い部品でした。
このまま採用しちゃいましょう。
さて、これで、基本的な音調には、満足できそうな見通しが立ちました。
次回でいよいよ最後の改造かな?
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やはり
交換するならFETかなとは思ってました。
あとは定電流素子をCRDからIdss選別したJ-FETに交換するのも効果がありました。
あとは定電流素子をCRDからIdss選別したJ-FETに交換するのも効果がありました。
Re: やはり
軍曹さんこんにちは。
ありゃ、終段FETの変更、バレバレでしたか(^^;
> あとは定電流素子をCRDからIdss選別したJ-FETに交換するのも効果がありました。
そういえばこれをやってなかったですね。やらなきゃですね。
SCA-7511の定電流回路は、Mk3でV5.2化されてからTRなんかも追加されてるので、これも変更してみますね。
ありゃ、終段FETの変更、バレバレでしたか(^^;
> あとは定電流素子をCRDからIdss選別したJ-FETに交換するのも効果がありました。
そういえばこれをやってなかったですね。やらなきゃですね。
SCA-7511の定電流回路は、Mk3でV5.2化されてからTRなんかも追加されてるので、これも変更してみますね。