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ダイオードの音(1)

今回は「~の音」シリーズ特別編です。
整流ダイオードの音を、聴き比べてみました。

整流ダイオードって、交換が大変なので、なかなか音を正確に評価しにくいですよね。
でも、今回比較してみて分かったのですが、コンデンサや抵抗の交換よりも、音の変化がずっと大きいです。

あと、ダイオードにコンデンサをパラる、ということも試してみましたが・・・これは奥が深そうです。



今回、比較したダイオード達。全4種です。
DIODE001.jpg

左から順に、RL2Z、V19E、31DQ04、C3D。
DAC9018Dのアナログ3.3Vの整流ダイオードを交換して、比較評価しました。
順方向電圧が4種で結構変わるので、一次平滑電圧も合わせて測定しました。(トランスは藤原さんのRA40の8-0-8V)
全て24時間のエージングを施しています。

①サンケン RL2Z 200V/2A
一次平滑電圧:11.4V

オーディオ用によく見かけるFRDですね。
瑞々しい音。音が太くて、全域がそのキャラクターで統一されていて、音楽が分かり易く聴けます。
帯域バランスも中庸で良いです。


②日立 V19E 400V/1A
一次平滑電圧:11.2V

金田式で有名なFRDです。
本来は、高電圧用途なのかな?
高域が繊細で、①よりも断然分解能が高いです。
ボーカルも繊細でリアリティがある。
しかし同時に低域の量が減ります。低域の質感自体は素晴らしいのですが。
帯域バランスが逆ピラミッド~弱カマボコになるのが許せれば、良いダイオードでしょう。
ヘッドホンアンプなんかの整流用途には、すごく向いてるかも。


③日本インター 31DQ04 40V/3A
一次平滑電圧:11.8V

これまた良く使われているSBDですね。カニも、ほとんどの機器はこのシリーズを使ってます。
②に近い分解能があります。だけど繊細というよりは力強く、少々荒い感じ。
また、若干、ドンシャリ傾向があり、中域が埋もれがちなのが残念。
しかし低域の制動感と弾力感が素晴らしい。これはこのダイオードでしか出せない音のようです。

低域の出方に特筆すべきものがあるのですが、それ以外が今いち、といったところ。
カニはこのダイオードの低域の弾力感が、すごく好みなんですが、う~む。。。

④Cree C3D04060A 600V/4A
一次平滑電圧:11.2V

チェンジニアリングの第一人者?simonさんからご紹介いただいたSBDです。
これはただのSBDではなく、次世代の素材だと話題になっているSiC(シリコンカーバイド)が使われています。
SiCの特性により、SBDのくせに、平滑電圧が結構落ちます。

このダイオードは最初の一音を聴いた瞬間に、思わず笑ってしまいました。レベルが違う!
分解能は①~④中で最高。かつ、誇張感が無く、落ち着いた自然な音に聴こえます。
とにかく中~高域が自然で繊細で、帯域バランスも良く、すごく訴求力があります。
低域は、③に比べると少し直線的で抑揚を感じにくいのが残念ですが、しっかり出ます。

SiCって、高耐電圧・低損失が売りのようですが、オーディオ用途等の低電圧アプリケーションに対しては、
むしろ順方向電圧の損失分が大きくて使い物にならない。というように、今までカニは考えていました。
でも、整流ダイオードとして使う場合、音に関係するパラメーターというのは、損失ではなくて
「逆回復時間」「逆方向漏れ電流」「コンデンサ容量」の三つなんでしょうね。
SBDは原理的に逆回復時間が無いそうですし、データシートを見ると、このダイオードは漏れ電流がほぼゼロ!で、コンデンサ容量も小さめ。
これらのことが、音が良いことに繋がっているんでしょう。

これを聴くと、SiC-TRなんかはどんな音がするんだろう?って、興味が出ちゃいますね。
製品が流通し始めるのは、もう少し先のようですが。

カニのDAC9018Dは、オールC3Dで行くことに決めました。
今からC3Dを追加で調達しなくちゃ!


さて、では次の実験です。
C3Dにコンデンサをパラに繋いでみます。

これは、実施されている方をたまに見かけるんですが、どんな効果があるのか、カニにはピンと来てなかったんですよね。

パラに繋ぐコンデンサはMKT1813 0.1uFです。
コンデンサのエージングは無しの状態で、先ほどの④にはんだ付けしました。

すると、、、
激変!
音がすごく落ち着いて、まろやかになります。
密度感も上がってるかな?音楽が大変聴きやすくなりました。

しかしその反面、音の響きが抑えられ、繊細さや空気感が減ってしまいます。
これはかなり、好みが分かれるかも。。。

むむ、今まであまり経験したことのない変化で、混乱してしまいます。。。

う~ん。コンデンサで、もっと音の良い容量があるのかもしれませんね。
試しにMKT1813の0.01uFに替えてみます。
すると、変化は同傾向なものの、程度が抑えられた感じ。
落ち着きと空気感が両方、感じられます。

でも、もっと容量を下げたほうが良いかな?
更にMKT1813の2200pFに替えてみると、良い感じ。
でも、もう少しかな?カニの好みとしては1000pFぐらいが最適値かもしれません。

Webで調べてみると。コンデンサの品種でも音が変わるらしいですね。
これは奥が深そうです。。。
あと、もしかしたらエージングが必要なのかもしれませんね。

少々、消化不良気味ですが、
コンデンサをパラるという手法は、採用を一旦保留にして、
整流ダイオードをオールC3Dに交換した後で、使うかどうか再考することにしましょうかね。
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SiC SBD

電源フェチとしては整流用ダイオードの検討は不可欠ですね(笑)。 
SiC SBDは最初から別次元の音ですが、音の響きはエージングによって、あるいは電源に使用する他のデバイスによって大幅に変化します。また、電源の状態にも左右されるようで、深夜になると小音量にしても、低音はやせず、リアルに音程を聞き取ることが出来ます。 何にもしないで一月様子をみて、その後パラにするコンデンサを検討してもよろしいでしょうね。その間、つまり気味の音になったり、荒れ気味の音になったり、ハラハラどきどき感を十二分に楽しめます(笑)。コンデンサを付加するとまた一月ぐらい音が変化していくので音決めは大変です。いいコンデンサを見つけたら教えてください。

Re: SiC SBD

simonさん、こんばんは。

このダイオードよく探されましたね。凄い音です。

>>その間、つまり気味の音になったり、荒れ気味の音になったり、ハラハラどきどき感を十二分に楽しめます(笑)
なんとじゃじゃ馬なやつなんだ(笑)
楽しみにしておきます。

Re: SiC SBD

カニさん
simonさん

こんばんは。
記事を読んで気になり早速発注し到着待ちです。

しかしC3D採用となったら某所でまとめ買いした日本インターのSBDどうしよう・・・

まとめ買い

軍曹さん
カニさん

 軍曹さんのブログはまだお気に入りに入ってます(笑)。随分楽しませていただきました。
 ぢつは(笑)、SiC SBDに巡り会う前は、ダイオードのパラに凝ってまして、16パラまで実験していました。なので、手つかずのダイオードが100本単位で何種類か不良在庫になっています。たぶん軍曹さんと同じところから通販で(笑)。
 いいと思ったものは、大量に買い込んでしまうのは良くない癖ですが、こういう趣味の税金だと思ってます。でも、自分のオタク部屋がごみ屋敷になりかけているのは何とかしなくては。

Re:まとめ買い

カニさん

本日かなり久々に更新しました。
以前のような突撃改造はもうあまりやらないと思います。
今のところまだ何も組み立ててないので大した情報はありませんが・・・

SBD袋買いなんて同じことやってらしたのですね(笑)
某通商に比べるととんでもなく安いのでついつい買っちゃうんですよね。
音が良くリードも細くて実装も楽となれば乗り換えざるを得ません。

拙宅はCDの再生装置と書き込み装置を売り払ったので辛うじてゴミ屋敷にならずに済んでます。

Re: Re:まとめ買い

軍曹さん
simonさん

お二人ともジャンキーな会話で参考になります(笑)

webの発達に伴って、音の良い部品がどんどん発掘されていますよね。
そのせいで、カニ家も不良在庫がテンコ盛りです。

軍曹さんのblog拝見しました。
やはり皆さん、CDP離れが進んでいるんですね。
私も最近、CDPを売り払いました。
Pioneerの300連装のやつ、ハードオフで3000円で買ってくれました。
翌日、21000円で売られてて、涙が出ました(笑)

Re: Re:まとめ買い

simonさん

レス間違えてカニさんで返してました、すみません。

カニさん

3000円買取の販売21000円とは散々ですね。

私のはスイングアーム式(フィリップスOEMのコダックブランド)プレーヤーが動作品予備含め3台とジャンク2台でオクに出して1万にも届かなかったです。
回収に出すと結構取られますか安いのかもしれませんが。

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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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