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SCA-7511Mk3パワーアンプの改良(1)

少し前に、リファレンスとして購入したSATRIアンプSCA-7511Mk3。
でも実は、あんまり使ってません。。。
SATRIに対抗すべく自作した無帰還アンプの音が、思いのほか素晴らしいので、出番が無いんです。。。

でも、こいつは高いポテンシャルを秘めたアンプだと思っています。
SATRIアンプをはじめとする「高精度無帰還アンプ」には、帰還アンプでは味わえない音の世界があります。
その特徴を生かしつつ、弱点を改良することで、SATRIのポテンシャルを引き出していくことにしましょう。

今回は、本格改造の前の下準備編。
部品の交換の話です。



カニの購入したSCA-7511Mk3は、最廉価グレードであるボリューム仕様で、SATRI-ICだけULに変えてあります。

とりあえずこの状態で、一番気になるのが、分解能の低さです。
Webの評判を見ると、SATRIは市販アンプの中では分解能が高い部類に入るようですが、
いろんな自作アンプのピュアな音を耳にしているカニとしては、物足りないんです。

実際、自作無帰還を聴いた後でSATRIを聴くと、音数がすごく減ってモヤっと聞こえ、
そのことが実在感をスポイルしているように感じます。


無帰還アンプを自作した時の経験からいって、
分解能が不足する要因で、最も大きいのは電源周辺です。
電源電圧が低かったり、レギュレーション性能が悪かったりすると、そのことが、無帰還アンプは帰還アンプよりもシビアに音に表れると思います。
ホントはまずここを改良したいところですが、まあこれは最後まで取っとこうかな?


今日は、手始めとして、基板のCR類を交換しました。
いきなりですが、交換後の基板はこんな感じ。
SATRI301.jpg
上に散らばっているのが、交換前の部品達です。

・抵抗は、信号系にはPRPと利久、サーボ周りはタクマンREY、W数が大きいものにはMills MRA-05を使いました。
 終段FETのソース抵抗には、MPC78を使ってみました。
・コンデンサは、カップリングにはMKT1813+ECHU、サーボ用にはECHUを使用しました。
 もとから実装されているOS-CONは、基本的にはそのままにしました。
・終段FETのドライバとなっているJFETバッファは、2SK330/2SJ105から2SK170/2SJ74のVランクに交換しました。
・サーボ用のオペアンプは、初段のサーボは削除し、終段のDCサーボはOPA827に交換しました。
 ちなみにサーボ用のオペアンプの品種は、何でも良いわけではありません。
 FET入力で入力オフセットの低いものしかダメです。
 これには、OPA827の一択でしょうね。オフセットが最大0.15mV!という鬼スペックですから。おまけにノイズも低めだし、安定しているし、±18Vで使えるし。
 更にこだわるならば、SATRI-V10という回路があるようです。


終段FETのドレインは、電源引き回しを変えて、基板をはがさなくてもアクセスできるようにしました。
SATRI302.jpg
これは後に予定している電源系改造の下準備です。ついでにパスコンも、もとは耐圧20VのOSコンだったものを、耐圧25VのニチコンLFに変えました。

基板の裏側です。ECHUやJFETバッファが見えます。
SATRI303.jpg
過去の経験から、JFETバッファは、たいていのものは音が良くないと思っています。それで、比較的web上での評判が良い2SK170/2SJ74のVランクに交換したんですが、
これだと発熱がNGそうなので、FETの足をバネのように折り曲げてケース底面に押し付け放熱できるように実装してみました。


部品交換のついでに、回路を追っかけさせてもらいましたが、
今のV11.4回路は、カニがよく知っているV6.xの頃とはずいぶん違うんですね。
最初、バイアス電流を測定しようとして、終段FETのソース抵抗(0.1Ω)の両端電圧を測ったんですが、
なんと0mVなんですよ!
え~!?バイアスが0mAなの?と思って、いろいろ調べてみると、SATRIのV11回路って、バイアス電流がソース抵抗を流れないみたいなんです。
バイアス自体は100mA程度に設定されていて、それがソース抵抗には流れずHi/LoのFETに個別に供給されており、しかも電圧振幅時でもFETがピンチオフしない特性を持っているという。。。
とっても面白い回路ですね!
サーボ用のオペアンプも、V6.xの頃はDCサーボとバイアスサーボの二種類があったんですが、
V11回路ではどちらもDCサーボとして使われていて、バイアスの調整箇所がありません。

要すれば回路も変更しようと思っていたのですが、ユニークかつ理に適った回路で、
いじりたいと思う所が、ありませんでした。


さて、ではケースに基板を戻して、音を聴いてみます。



イイですね!
分解能が結構上がりました。
それにより、音楽の訴求力が向上ました。常用で使ってもいいかなと思わせるレベルです。
あと、音が明るくキレが良くなりました。
キレが良くなったといっても、いかにもHiFiな方向への変化ではなく、
モヤが取れて自然な音が出てきた。という感じです。
キャラクターとしては大変好ましい変化です。

いろいろ一遍に変えてしまったので、何が効いているのかは分かりませんが、
ひとまず期待通りの変化をしてくれ、ホッとしました。

まあでも、まだまだ自作無帰還の音には及びません。
やはり電源がボトルネックになってるんでしょうね。


次回は、ボリュームをアッテネータに交換してみる予定です。
そのあとで、電源の変更かな?
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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