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オペアンプの音(1)

ここ数年のモノシリックICオペアンプの進化は、目覚ましいものがあります。
ナショセミのLME49990やTIのOPA211やLTのLT1498や新日本無線のMUSESシリーズなど、
オーディオ的に評判の良いものを調べると、キリが無いくらい。。。

かたや、カニの愛用しているオペアンプはディスクリートです。
ひと昔前に、OPA627・AD825・AD811・AD8065あたりとディスクリート電流帰還アンプを比較したことがあり、
電流帰還アンプの音が抜群に良かったので、そのまま使い続けています。
その後、LH0032というオペアンプに出会いました。
こいつはメタルキャンの中にセラミック基板が入っていて、小さなTRと抵抗が実装されています。
ある意味ディスクリートなオペアンプで、困ったことに電流帰還アンプよりも音が良いんです。

さて、カニは、オペアンプの音質を
ディスクリート>モノシリック
だと考えています。
しかし、最新のモノシリックICの音は、まだ聞いたことがありません。
その実力やいかに・・・??
OPAMP





比較条件】
PCM1794DACのI/V段または差動LPF段のオペアンプを差し替えて比較
システムは、DAC⇒電流帰還ヘッドホンアンプ⇒ER-4S。
ソースは、コンデンサ比較の時と同じ「Sky Turning Grey」

ラインナップは以下の通りです。

①NS LH0032
②TI OPA211ID
③NS LME49990
④LT LT1028
⑤電流帰還アンプ
 (お気楽オーディオキットさんから頂いた「ディスクリートオペアンプ基板 A6」)
⑥自作 金田式No168もどき
全て50時間程度のエージング済

比較結果】
LH0032
 残響音がよく聞こえる。
 高域が細かく透明。強調感が無い。
 低域は締まっていて、上品。
 ともかく高域の出方が素晴らしく、そのことで全体的に繊細な印象を受ける。
 その反面、音に厚みが無いのが欠点か。
 あと、SNがわずかに悪いかも。気になるほどじゃないけど。

②OPA211ID
 LH0032に比べて音が近くなる。
 高域が金属質で塊感があり、キツく感じる。
 塊感のせいか、解像度がわずかに及ばない。
 低域はやや量感が増え、好ましい。
 高域の癖がなんとかなれば、積極的に使っても良いと思える。

③LME49990
 OPA211と同じく、音が近い。
 高域も塊感があるが、LH0032とOPA211の中間ぐらいかな。細かく拡散する感じ。
 解像度はLH0032と同等。音の近さと相まって、残響音が最も明確に聞こえる。
 ノイズ感が最も少ない。
 全域で量や質にアンバランスなところがなく、結構好み。

④LT1028
 分解能が低く、細かな表現がやや曖昧になる。
 ピラミッドバランス? 高域の量感が適度で、高域の塊感を感じさせず、ヌケが良い。
 バランスは良いのだけど、細かな表現が曖昧なせいで、中低域の実在感が乏しい。
 音は近いんだけど、ヌケが良いのであまり気にならない。
 音が程良く味付けされていると言えるのかもしれない。

⑤電流帰還
 I/V段には大きくて乗らないので、差動LPF部のみで比較
 音が暗くて、遠くて、地味。だけど実体感がある。
 実体感っていうのは、なんていうか、、、音がキメ細かくて滑らか、って感じ。
(上記の特徴は、使用抵抗のDALE NS-2Bの影響が大きいかも?)
 高域はキツくなく、繊細でヌケが良好。
 中域は、とげとげしさがなく、しなやか。
 低域はややボンつくかも。
 分解能も高い。

⑥金田式
 二つしか作ってなので、差動LPF部のみで比較
 電流帰還ほどではないが、音が暗くて遠い。
 分解能が低い。LT1028と同じ位。
 でもそのことで、中域がふっくらして魅力的。
 低域がやや甘い。


【総評】
カニの好みのオペアンプ
LH0032>電流帰還≧LME49990>LT1028=金田式≧OPA211
という順番でした。
LME49990は、今まで聴いてきたモノシリックICの中では、最も好みかも。
高域が良い感じです。

ディスクリートとモノシリックICで、音の傾向がなんとなく違う気がします。
ディスクリートは「音が遠く、繊細」
モノシリックは「音が近く、塊感がある」

また、分解能や音場感には、ディスクリート・モノシリック問わず、回路の特性が効くんでしょう。

例えば、分解能の高い回路は、
LME49990=LH0032>電流帰還=OPA211>LT1028=金田式
で、
音が繊細なものは
LH0032(ディスクリート)>電流帰還(ディスクリート)>金田式(ディスクリート)
>>LME49990(モノシリック)>LT1028(モノシリック)>OPA211(モノシリック)
でした。

う~ん。今後の音作りにとって、とても参考になったかも!

ただし、「ディスクリートの繊細な音=使っているTrと抵抗の音」なのかもしれませんね。
特に、電流帰還アンプの音は、NS-2Bの音がそのまんま出てたのかも。。。
NS-2Bは、I/V抵抗なんかに使うと、暗くて地味だけど実在感のある音が出ますから。

さて、PCM1794というDAC-ICは、高域が強めでドンシャリ感があるんですが
それを抑えて一番自然な音が出るのは
I/V:LH0032
差動:電流帰還
かなあ?
この組み合わせでしばらく使ってみます。
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tag : オペアンプ 比較 レビュー LH0032

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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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