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DAC9018Dの制作(5)

お待たせしました。
DAC9018Dのアナログ基板を、電流出力タイプから電圧出力タイプに交換した話です。




ん、思った通りです。

やっぱり電圧出力のほうが断然音が良い!



まずは基板の画像です。
左が電圧出力、右が電流出力。どちらも藤原さんのシンプルIV基板を利用しました。
DAC9018D011.jpg

電圧基板は部品が少なくてスッキリ見えますね。
でも、、、裏側は「白鳥の水面下」状態。。。
DAC9018D012.jpg
パターンカットと非芸術的な3D配線の塊です。。。
おとなしくユニバーサル基板で作れば良かったかな?

電流出力も電圧出力も、部品は揃えて作ってあります。
抵抗:利久
コンデンサ:ニチコンLE/ECHU/サンリングPPS
オペアンプ:THS4631(電流出力のIV段はLH0032)

さて、では交換して、音出し。。。

って、
あ~聴いた瞬間に決定!
カニはアナログ段に電圧出力を採用します。

電流出力から電圧出力に変えて、何が違うかというと、、、
・定位がより明確になり、実在感が出てくる
・高域がより細かく繊細になり、自然な音が出る。
・低域の分解能も向上して、フラフラしたところが無くなる。

要は、I/V段のオペアンプ一個分の色付けが無くなるんです。

以前にも書きましたが、
もともとES9018は電圧出力に内蔵抵抗を付け加えて、電流出力にも対応しているようなんです。

そうすると、電流出力で使う場合の信号の流れは、
電圧出力(ES9018内部)⇒抵抗V/I(ES9018内部)⇒オペアンプI/V⇒差動合成
となるのですが、V/IしてすぐにI/Vする、という、効率の悪い処理になっていそうです。
(V/I⇒I/Vは、回路的には電圧出力を反転増幅しているのと全く同じですね。)

かたや、電圧出力で使う場合は
電圧出力(ES9018内部)⇒差動合成
たったこれだけの処理になるんです。
処理がシンプルな分、処理によって音が変化したり劣化したりすることは避けられます。

また、もうひとつのメリットとして
強力なアナログ段が不要になります。
差動合成はほとんど電流を消費しませんからね。

というわけで、I/V段で音に色付けしたいのでなければ、
ES9018を電圧出力で使用することをお勧めします。

今回作った基板の回路図です。(まあ、何の変哲もない差動増幅回路です)
DAC9018D101.gif
これは約2Vrmsのバランス出力を想定した定数になっています。
このDACをアンバランス(RCA)出力で使われる方は、IC2周りの実装が省略できますが、出力振幅が大きくなってしまうのと、ES9018から見た負荷が±で非対称になってしまうので、省略はあまりお勧めしません。
あとは出力保護抵抗が省略されていますが、100Ω程度を挿入するのが無難です。

DAC9018Sなどに適用する場合は、ES9018の内部抵抗が約98Ω(8パラ)⇒約195Ω(4パラ)に変わることを考慮して
R1・R2を270Ω⇒170Ω前後に変えるだけでOKです。E24系列の抵抗なら180ΩでOKかな?


さて、一時期はPCB化も考えたアナログ基板ですが、
作るとしたら電圧出力となり、そうすると、
シンプルなのでユニバーサル基板でも作れますし、回路的にも面白味が無いので、
PCB化はやはり取りやめたいと思います。
というわけで、手組で作る少々大変な回路ですが、皆さんも是非、電圧出力で使用してみて下さい。


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No title

カニさん

初めまして

DAC9018Sの電圧出力受けを試してみました。
主にES9018からの電流を少なくすることを目的としてCRは変更しています。

出てきた音は、なかなか良い感じです。

回路の公開、ありがとうございます。

Re: No title

Phoeniciaさん

ご訪問どうもありがとうございますm(_ _)m
実は初めまして、、、ではなくて、私は以前にPhoeniciaさんのblogで
DAC9018のデジタル段の構成について、質問させて頂いたことがあります。
その節はどうもありがとうございました。

電圧受けの結果は良好のようで、お役に立てて嬉しいです^^
あの定数は私の手持ちの部品に合わせて作ったものですんで、どうぞいじってしまって下さい。

あとはオペアンプを交換するのも、音の変化が大きいと思いますよ。
私のシステムでは、ディスクリLH0032よりもTHS4631やOPA656のほうが好結果でした。
お時間がある時に、ぜひお試しになってみて下さい。

No title

カニさん

通電後70時間程度経過し、低域から高域まで実にいいバランスになってきました。

THS4631も仕入れてありますので試してみようと思います。

Re: No title

Phoeniciaさん

こんにちは。
お、入手済みでしたか。
多少色付けのあるオペアンプですし、
アンプやスピーカーとの相性で、長所が生きない場合もあるようです。
お気に召すか分かりませんが、
分解能や音場表現が異次元になりますので、
ぜひお試し下さい^_^

No title

カニさん

THS4631を試してみました。

美音ですね。カニさんのインプレッション通りです。
ついついボリュームを上げてしまいます。

良いオペアンプをご紹介いただきありがとうございます。

Re: No title

Phoeniciaさん

こんにちは。
動きが素早いですね!羨ましいです。

違いを感じて頂けたようで、嬉しいです^^

THS4631への交換でオフセットが発生する件、
もしかしたら超高域(数10MHz)での微小発振かもしれません。
出力に、10Ω+2200pF程度のzobelを付けてみてオフセットが解消するなら、ビンゴです。
また、出力保護抵抗は、削除すると音が良くなるかもしれません。(削除にはリスクが伴いますが)

差し出がましくてすみませんm(_ _)mが
少し気になったので。。。
お時間があるようでしたらお試し下さい。

No title

カニさん、ありがとうございます。

今日zobelを付けてみました。3300pFで25mVと半分になりました。
OPA627やAD8065などではオフセット電圧は1mV以下に治まりますので、やはり高周波発振ぽいですね。
完全に止める良い方法はないものでしょうか。
基板を起こしてベタアースやガード電極を駆使すればよさそうな気もしますが、一品物にそこまでやる気力がありません。

取り敢えずはパスコンを更に高周波特性の良いものに変えるくらいですかね。

カニさんが使ってらっしゃるヒロさんの基板という手がありましたね。

Re: No title

Phoeniciaさん、こんにちは。

あらら~。発振が怪しいですか。
THS4631は通常のオペアンプよりも1~2ケタ高い周波数で発振するので、厄介なんですよね。

残念ながら、私にはこれ以上の知見が無いのですが、
当てずっぽうで申し訳ありませんがもしかしたら、という対策は
やはりパスコンの追加、変更でしょうか。
パスコンをオペアンプの更に直近に追加してみたりできると、良いのかもしれません。
ちなみに私のユニバーサル基板のパスコンは、↓のように配置しています。(見づらくてすみません)
http://blog-imgs-48.fc2.com/t/r/i/triesteaudio/FN1242_3.jpg
10uFは積セラ、0.1uFはECHUを使っています。

それから、
負荷抵抗を1~2kΩ程度、出力に追加するのも、多少の効果が見込めるかもしれません。

zobelは追加必須ですが、その定数変更はあまり意味が無いのではと思います。
10Ω+3300pFで十分です。
(話は逸れますが、3300pFには、ECHUなどの高音質フィルムコンをご使用下さい。)

ヒロさんの基板を使用するのでしたら、問題無いかもしれませんね。
しかし私は、上述の画像のような、ユニバーサル基板の手配線でTHS4631が安定動作している機器も持っています。
なので、ユニバーサル基板でも発振を抑えることは可能だと思います。

No title

カニさん、こんにちわ。
Phoeniciaさん、始めまして。

どの付く素人が、差し出がましくて申し訳ないのですが、
私もこちらのプログを拝見して電圧出力に4631で聴いております。

不器用を自負しておりまして手組みも何なので、
片持ちですが ttp://audioworks.ocnk.net/product/62
の基盤にてアンバラ出力にしております・
今のところ大丈夫みたいです。(たぶん)

No title

カニさん

アース周りの配線を見直して見ます。
どうにもならない場合はパスコンにセラミック0.01uFを追加してみます。
これなら100MHz辺りに効きそうです。

bfratさん
オーディオワークスさんにそんな基板が在ったとは気づきませんでした。

今回は電源を1枚基板に実装したくてユニバーサルにしました。
もう少し悩んでみます。



11/26追記
アース配線修正と0.01uFセラコン追加で2.4mVまで下がりました。
音は随分と品位が上がった感じです。
カニさんのところではオフセットはどの程度なのでしょうか。

Re: No title

Phoeniciaさん

怪我の功名?で、音が良くなったようですね^^

オフセットについてお問い合わせの件、
私のDAC9018Dは、現在、電流出力化してしまって電圧出力基板を繋いでいないのです。
すみませんm(_ _)m

参考になるかは分かりませんが、一つ前のコメントで示した別の基板(FN1242用のアナログ基板)
で測定してみたところ、L、Rそれぞれの出力オフセットは
THS4631:1.0mV、2.0mV(暖気により0.数mVのドリフトあり)
OPA627AP:0.9mV、0.2mV(暖気により0.数mVのドリフトあり)
となっていました。
NFB抵抗1kΩ、GND抵抗330Ωの、ゲイン4倍の非反転増幅回路でzobel10Ω+1000pFという状態です。

No title

カニさん

オフセット値を教えていただきありがとうございます。

今は左右2.4mVと1.8mVでほとんど変動しません。
こちらでもOPA627APは1mV程度ですのでTHS4631はバラつきの範囲内かも知れませんね。

何より良い音で鳴ってくれるので満足感でいっぱいです。

Re: No title

Phoeniciaさん
私もその程度の値ならば問題が無いんじゃないかと思います。
どうぞ、存分に音を楽しんでください^^

Phoeniciaさんはデジタルもアナログもバランス良く追求されているのですね。
私もデジタルをもっと強化したいのですが
(メモリーバッファーDDCとか、自作デジフィルとか、ポータブルDSDプレーヤーとか)
一向にそこにたどり着く気がしませんです。。。
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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