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DAC9018Dの制作(3)

今日は、初めてまともに音を出しました。
DAC9018DにシンプルIV基板を繋いでの試聴。

シンプルIV基板じゃあ、ES9018の強力な電流出力に耐えられないだろうって?
いや、大丈夫なんですね~これが。

音は、PCM1704と大して違わないだろう。と思ってましたが、、、



アナログ段ですが、今回は藤原さんのシンプルIV基板(シングルOPA版)を使い、
多少繋ぎ方を変えて作りました。(この記事の最後に回路図があります)
DAC9018D010.jpg
いや~汚いバラックですみません。。。
現状、DAC基板はオペアンプ式フィードバック電源一系統で3.3Vを供給。
アナログ基板はノンフィードバック電源でLR独立供給です。


まずはI/V段も差動合成段も、オールLH0032で音出しです。
LH0032は最大出力電流が20mAであり、DAC9018Dに使うにはスペック不足ですが
内部回路上はもっと大電流までいけると思います。
発熱も、大きいヒートシンクを付ければなんとかなるんじゃないかな?
とりあえずお試ししてみましょう。

ちなみにフルファンクションモードの場合、デフォルトでM10「OUTPUT PHASE SETTING」がIN PHASEになっており音が出ません。
事前にANTI PHASEにしておきます。
あと、ES9018を電流出力で使う場合の正負の定義は、一般の電流出力DACと逆になっています。
藤原さんのシンプルI/V基板(デュアルOPA版)は既にこれに対応済みですが、
カニが使ったシンプルI/V基板(シングルOPA版)の場合は、正負を逆に接続しないといけません。


さて、作ったアナログ基板で発振・オフセット等が無いことを確認して、パワーアンプに繋ぐと。。。

んが!?すごくクリアだけど、低域ブヨブヨ、高域カサカサのひどい音。
・・・と思っていたら、小一時間ほどでみるみる音が良くなってきました。
エージングって凄いですね。

とりあえず数時間経過した今の音の印象は。。。

①音場が横に広い。そして近い。なぜか他のDACの場合よりも上に音像が結ぶ。
②横方向の定位はまあまあ。だけど低域だけは悪くて、ベースの音が拡散している。
③奥行き方向の音場が狭い。
④ピラミッドバランスでクリアな音。クリアすぎるのでもっと潤いが欲しいかも。
⑤分解能はPCM1704より断然高い。これは凄い!
⑥低域のボリュームがあって定位が悪いせいかな?ボーカルの聞こえ方に違和感がある。定位は明確なのに曖昧で聞き取りにくい。(矛盾した表現だけど、、、)

当然まだまだエージング不足ですし、電源にもこだわってない状態ですが、
結構、問題がありますね。。。
②⑥は、ES9018のアナログ電源をLR分離すれば改善するのかな?まだDACの3.3Vを一括して供給している状態です。
④は、エージングで良くなるでしょうし、これから音作りをしていくわけだからひとまず放置。
今のところ一番気になるのは③です。
奥行き方向の音場は、何をすれば改善するんだろう。。。

でも、今までのDACには無い可能性を感じます。
このDACを聞いた後で、例えばPCM1704なんかを聴くと、実在感は高いものの、なんだかドローンとした暗い音に聞こえてしまいます。
DAC9018Dが、スカッと爽やかな音だってことでしょうか?

それからCAPRICEの音とも全然ちがって、びっくりでした。
CAPRICEはどちらかというとPCM1704に近いウォームな音です。

まあ、時間を取っていろいろ考えていきましょう。


では次
ここからが今日の本題です。

DACとアナログ基板の間に、とある細工をします。。。
DAC9018D013.jpg
画像中央にある部品達は、DACの3.3Vを抵抗分圧し、平滑した1.65Vの出力です。
そしてIV段のオペアンプの+入力をパターンカットしてGNDから分離し、100Ωを介して1.65Vに繋げました。

何をしたいのか、というと、、、

ES9018を8パラで使う場合、出力は1.65Vを中心に±1.53Vで振れています。そして約98Ωの出力抵抗を持っています。
通常の電流出力ならば、I/V変換はGND基準に行われ、出力はGND接地されているのと等価ですから、
1.65V÷98Ω≒17mAを中心に±16mAの電流がES9018から出力されます。

ここで、出力を1.65V基準にI/V変換すると、中心電流が17mA⇒0mAとなり、
0mA±16mAの電流しか、ES9018からは出力されません。

すると、I/V変換に使用するオペアンプの出力電流も減少するんですよ。
恐らく出力可能電流が25mA以上あるオペアンプであれば、問題なく使用できると思います。

25mA以上というと、メジャーなオペアンプでいうと
・LH0032(これはスペック上は20mAまでですが、カニの場合、問題なく使えています)
・LME49990
・OPA211
などなど、いっぱいありますね。

DAC9018Dを電流出力・GND基準I/Vで使う場合、アナログ段には藤原さんのディスクリートLH0032ぐらいしか選択肢がありませんでしたが、
電流出力・1.65V基準I/Vで使ってあげると、シンプルI/V基板(シングルOPA版)が使えるようになるんです。
パターンカット等の、少々の改造が必要になりますが。

・・・って、エラそうに書きましたが
そもそも、ESS社自体が1.65V基準のI/Vを推奨していたりもするんですよ。


さて、これをカニが実際にやった話です。
音を聴いてみると。。。

GND基準と1.65V基準で、音はほとんど変わりません。
むしろ1.65V基準のほうが、高域がわずかに澄んで繊細に、そして低域がわずかに弾力感を持ちます。好ましい出方でしょう。


ふむふむ。
電流出力の場合は、この回路構成で決まりでしょう。


さて、では最後に、
LH0032をTHS4631に換装してあげます。

差動増幅段を換装してみると。。。
あ、やっぱり音が良いですね。
音から塊感が無くなって、大変自然になります。

それからI/V段に換装してみると。。。
って、ありゃ、残念。
発振しちゃった。
zobel付ければたぶん大丈夫ですが、面倒くさいから今日はLH0032のままで良いか~。

ちなみに差動増幅段には10Ω+1000pFのzobelがあり、I/V段にはzobelが無い状態でした。

本日カニが音出しした回路図を掲載します。
DAC9018D009.gif
出力抵抗はあえて付けていませんが、真似される方は100Ω程度を挿入したほうが無難だと思います。
フィルタ定数は軽めなので回路中の2200pFを3300pFぐらいにして下さい。

いや~疲れました。。
今日はここまでです。


って、ホントは最後の最後に、電圧出力の音を少し聴いてみました。
そしたら。。。

電流出力でこのDACを組もうと思ってる皆さん。
次回の記事まで待ったほうが良いかもしれませんよ~!
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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