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オペアンプの音(4)

吉報です。

LH0032に匹敵する、いや、もしかしたら凌駕しているのではないかというオペアンプが見つかりました!



そのオペアンプは、「THS4631」
TIの、FET入力・高速・電圧帰還型のオペアンプです。


前回、インターシルのオペアンプを試しましたね。けっこう好印象でした。
それに引き続き、マイナーなメーカーのオペアンプを探したんですが、
高スルーレートの電圧帰還型でかつ電源電圧30V以上で使えるものが、ほとんど無かったんですね。
仕方なく、メジャーメーカーも選択に加えて物色していました。

で、選んできたのが、LTのLT1220とTIのTHS4631/4061です。

この三つは、以下のパラメータに注目して選んできました。
・高速
・電圧帰還型
・電源電圧30V以上
・電流消費が多め(10mA近く)
・なるべくユニティゲイン安定
これらに該当するオペアンプは、メジャーメーカーといえどもあまり無いみたいですね。
さらにその中でも、THS4631は特別な存在でした。
探してみたなかでこれだけが唯一、FET入力だったんです。
入力ノイズレベルもまずまず、出力電流も80mAと申し分ないです。

RSで購入してすぐ、FN1242DACのLME49990と交換しました。
エージング前なんですが、スピーカーで10秒ほどチョイ聴きした時点ですぐに、
音場や繊細さなどがグンと向上したことが分かりました。
「なにこのオペアンプ、、なんか違うぞ。。。」

さて、期待を胸に50時間ほどのエージングの後、評価に入りました。
①LH0032
②LME49990
③THS4631
④THS4061
⑤LT1220
この五つをいつもの曲で相対評価します。
PCM1794・MDR800STを使用。

【比較結果】
①LH0032
 孤高の存在。
 繊細・透明・定位抜群です。
 ほどよい力感も備えています。

②LME49990
 モノシリックの中でのリファレンスです。
 塊感を華やかな方向に昇華しており、音楽性が高いです。

③THS4631
 繊細かつ正確無比。

 まずはカサンドラウィルソンを聴きます。
 、
 、
 う、すごい!
 LH0032を上回る音の繊細さと分解能を持っています。
 ギターの弦の倍音成分など、LH0032以上に分解します。

 しばらく、狐につままれた気分になりました。
 
 気を取り直して、オケなどを聴いてみます。
 管楽器の音が繊細で柔らかい。これは好みの音です。
 弦楽器はシルキーで滑らかです。ん、これはLH0032とどっちが生音に近いんだろう?
 このオペアンプ、高域は繊細でかつシルキーな触感で、耳を刺しません。
 モノシリック特有の塊感は、まったく感じません。

 細かく聞きこんでみると、定位も正確なようです。
 これに比べると、LH0032の定位も荒っぽい揺らいだものに聞こえてしまいます。

 次はジャズ。
 ベースの弾む感じがよく出ています。
 量感も少し多いかな?
 弾力的な低域と繊細で耳を刺さない高域で、弱ピラミッドバランスですね。
 繊細で優しいのに、リアルな感じ。

 と、ここまでで、THS4631がとんでもない音だということが分かりました。
 
 ただ、弦楽器のシルキーさが少し気になり、
 いろいろなソースをとっかえひっかえして聴きこんでみました。

 聴きこんだ感じでは、曲によって、THS4631のほうが気持ちの良いものと、LH0032のほうが良いものがあります。
 傾向としては、ジャズだとTHS4631がリアルに聴こえるものが多く、
 クラシックだとLH0032が気持ちよく聴こえるものが多いです。
 クラシックは、THS4631だと分解しすぎたりシルキーで弱い感じが合わないのかな?

④THS4061
 クリアで力強い音です。
 といっても音が荒いわけではなく、LME49990と同じレベルの分解能と音場を持っています。
 カニの好みからは外れますが、間違いなく一級品の音です。

⑤LT1220
 THS4061と同様に力強い音です。
 ただこちらのほうが幾分荒い感じ。ノイズフロアも高め。
 ロック・ポップスにはすごくハマるかもしれません。


【総評】
正直、モノシリックタイプのオペアンプでLH0032を超えるものは無いだろうな・・・と、舐めてました。
ところが、、、ありましたね!
THS4631!
カニは今後はこればかり使うことになりそうです。
ただし高域のシルキーなタッチが好みが分かれそうです。
LH0032とどちらが優れているか、どなたかに追試して頂きたいですね。

THS4631を使用する場合、一応、ゲイン2倍以上が推奨されているのでデータシートを見るとユニティゲインでも使えそうですが、フィードバック抵抗に10pF程度の位相補償Cが必要なようで注意して下さい。
カニの機器でも、適当な配線で組んだゲイン1以下の差動アンプでは、発振傾向がありました。
(2MHz5mVp-pぐらいのわずかなレベルでしたが)
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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