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LT3042の音・通電してみんべさん電源の音

ここ数年の電源回路の進歩をキャッチアップする記事です。

LT3042は、ネット上の評判が良いので、自己検証も無く、既に自作のAK4497DACに採用していましたが
果たして本当に音が良いのか、ようやく比較試聴してみました。

それから、ca3080さんがブログ”通電してみんべ”で紹介されているこの回路の音が気になっていました。
こちらのブログ、音と回路の実証的な知見に非常に富んでいらっしゃるようにお見受けします。
上記の回路も大変スマートな方法で負帰還がかかっており、初めて見た時には驚きました。

で、結論として、どちらも同率一位で過去最良の音がする電源でした。



今回の比較試聴はカニ式負帰還電源・お気楽オーディオさんのLT3042レギュレータ基板・通電してみんべさんの電源(ユニバーサル基板)
の三種類で行いました。
使用素子は概ね揃えてあります(利久RO・ECHU・PMLCAP・OS-CON)
SDtrans384の5V電源に各回路を使用してSPDIF出力させ、それをPCM1704DACとReレス無帰還アンプに繋いで評価しました。

LT3042は、そのままだと出力が足りないので亀の子でパラレル接続しました。
DSCF0277.jpg
あ、抵抗は利久ROじゃなくてVishay SMMですね。まあ、ご愛嬌ということで。。。

通電してみんべさんの電源は、オリジナルに対して二箇所だけ変更しました。
パワーアンプで数Aまで供給できる仕様を想定して、出力段は2SC1815+2SC3298のダーリントン接続としました。
また、定電圧用のツェナーダイオードがちょうど良い電圧のものが無かったので、LEDx2に置き換えました。
DSCF0275.jpg

さて、では三者の比較です。

カニ式負帰還電源:今回の基準。他の二者と比べるとややフォーカスが甘く、シンバルのアタックに付帯音が載る。
     無帰還電源はより盛大に付帯音(美音)が載るが、それが少し残っている感じ。

LT3042:明瞭感も分解能もカニ式を上回る。
     音の粒が少し大きいことが明瞭感に繋がっていて、各楽器の主張を聞き取りやすい。
     音源によっては、ややハイがキツかったり(特にCDの16bit/44.1kHz音源は音が硬い場合が多いので、
     特にハイがキツく感じやすい)、最低域(80Hz以下?)がやや弱かったりする。

通電してみんべさん電源:分解能はL3042と同等(わずかに良い?)で、カニ式を上回る。
     音の粒が非常に小さく、一聴すると地味な音色で、繋ぐ機器との相性によって評価が分かれそう。
     帯域バランスは良好で最低域まできっちり出る。


以上です。
どちらの電源も、甲乙つけ難いハイレベルでした。以降のカニの自作回路では、両者を状況によって使い分けていこうと思います。
高電圧のアンプ部分:通電してみんべさん電源
DAC周りの低電圧なローカルレギュレータ:LT3042


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No title

Ihornと申します。
カニ式LED電源やOPA656を愛用しております。
有用な評価情報の開示ありがとうございます。
通電してみんべさんの記事も有用なものが多いですね。
私もこの定電圧回路を使用しており、精緻で音数が多いと感じています。
矩形波のDDCも魅力的で試してみたくなりますね。
(ハードルは高そうですが・・)

Re: No title

Ihornさん、お役に立てたようで幸いです。
回路の音質に関して似たような感じ方をされているようで、参考になります。

OPA656もTHS4631と並んで良いオペアンプですよね。
なかなかこれらを越えるICが見つかりません。
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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