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ポータブルDAC AK4497D-Fluorite の製作(3)

今回は、AK4497のレジスタ設定毎の音の変化を確認してみました。
PCM再生時のデジタルフィルタによる音の違い、DSD再生時のフィルタ設定、サウンドコントロールの設定などです。

結果、圧倒的にDSD Volume Bypassの音が良く、ボリューム最大時は常にBypassさせることにしました。

ついでにカニ家の据え置きDACとの音の比較を
イヤホンではなく、スピーカーを用いて行ってみました。
Fluorite3-1.jpg



今回の試聴環境は以下です。
・デジタル出力(S/PDIF 光):Astell&Kern AK100
・DAC+HPA:AK4497D-Fluorite/据え置きPCM1704/据え置きFN1242/据え置きES9018S
・パワーアンプ:自作 エミッタ抵抗レス 無帰還 電圧駆動アンプ
・スピーカー:自作 音場型スピーカー(ユニット:Alpair6P)
・音源:[ New Moon Daughter(16bit44.1kHz / 24bit192kHz) ] Cassandra Wilson、 [ Highway Rider(16bit44.1kHz) ] Brad Mehldau、[ City Folk(24bit96kHz) ] James Farm

さて、まずは詳細不明のレジスタSC(サウンドコントロール)関連の設定からです。
AK4137を使用したDSD再生による、デフォルト(Sound Setting 1)設定との比較です。

[SC0=1(Sound Setting 2)]
響きが減り、寂しい印象。

[SC1=1(Sound Setting 3)]
中低域の弾力感が出る。わずかに響きが減る。リアリティを感じる。

[SC2=1(Sound Setting 5)]
中低域の音圧が上がり明瞭度が上がる。その代わりにやや重々しくなり、音場感や繊細感は減退する。

[HLOAD=1( 高電流出力モード )]
高域と低域の音圧が上がり、全体的にやや明瞭度が上がる。(SC2=1ほどではないが)ややドンシャリ感が増す。

以上の中で、カニの最も好みの音は[SC1=1(Sound Setting 3)]かつ[SC2=1(Sound Setting 5)]でした。
最も繊細な音はデフォルトなのですが、Setting 3や5にするとわずかに中音域が聴きやすくなり、AK4497の細身な中音域がカバーされるように感じました。
ただ、Sound Setting内の差はわずかな程度です。


さて、お次は
PCM再生時のデジタルフィルタの設定です。
AK4137をSRC=Bypassに設定した上で、最も音の差が顕著に表れる44.1kHz音源にて確認しました。
デフォルト設定である、ショートディレイ・スローロールオフとの比較です。

[低分散ショートディレイ]
中音域の輪郭が非常に強くなる。全体的に音が荒く聞こえる。

[FIR]
デフォルトと低分散ショートディレイの中間ぐらいの音。輪郭感が付く。

[SSLOW]
中音域の輪郭感が強く、明瞭になる。その反面響きがほとんど無くなり中~高音域が荒く感じる。
最も自然な印象で、音の粗さと引き換えに独特の魅力がある。

以上の中で、カニの最も好みの音はデフォルトでした。
この音(PCM再生・SRCバイパス・DF=デフォルト)は、曲のジャンルによってDSD再生と使い分けたい魅力があります。
中音域が聴きやすいんですよね。
なので、AK4497D-Fluoriteの起動時にボリューム=0ならばこのモードに入るように、マイコンで制御するようにしました。


さて、最後の確認です。
DSD再生時の、その他の設定の音質確認です。

[DSDF=1 (DSDフィルタカットオフ=High)]
あまり差が無い? 若干、音楽の響きが多くなり開放的になる?

[DSDD=1 (Volume Bypass)]
音の粒が非常に小さくなり、自然であいまいな所が無くなる。
音楽がうるさくない。
高域の繊細さ、低域の制動感、中域の抜けの良さなど、他のモードを圧倒している。

というわけで、DSD再生時はボリューム機能をバイパスさせると、ビックリするぐらい音が良くなりました。
この理由は、データシートに以下のように記載されています。
「DSDD bit=“1”にすると、ボリューム回路およびΔΣモジュレータを. バイパスした再生パスを選択する」

ヘッドホンアンプ用途としては、この機能は使えない(ボリューム調整できなくなる)のですが、
とても魅力的なため、DSDモードでボリューム最大時には常にBypassさせるように、、マイコンで制御するようにしました。

本日はここまでです。
・・・と、ここからはオマケ^^;
あらためて、AK4497を基準として、カニ家の以下の据え置きDACの音を確認してみました。

[PCM1704]
分解能でかなり劣り、情報量がやや削がれる。音場は奥行方向に広大。低域に弾力感がある。
ピラミッドバランスで聴きやすい。
総じて実在感が最も高い。

[ES9018S]
分解能はAK4497よりやや劣る。高域がアルミ質な印象で、音の響きが少ない。音場が横に広い。

前回、イヤホンでの比較ではAK4497の中域の弱さが耳に付きましたが、
スピーカー再生時には、あまり気になりませんでした。
分解能や定位が最高(一聴すると響きが多く曇って聞こえるが、実際は響きがピタッと定位してその中に音像がフォーカスしている。)で、帯域バランスはフラットです。
低域~高域までしなやかな感じです。
音場はPCM1704の奥行き方向やES9018Sの左右方向ほど突出したものはありませんが、それで十分です。
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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