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ポータブルDAC AK4497D-Fluorite の製作(2)

完成したポータブルAK4497DACアンプの音を聴いてみました。
PCM(w. SRC) / PCM(w/o. SRC) / PCM to DSD
の三種類の音の比較、および
手持ちのポータブル機、据え置き機との比較です。
Fluorite2-1.jpg



試聴環境は以下です。
・デジタル出力(S/PDIF 光):Astell&Kern AK100
・DAC+HPA:AK4497D-Fluorite
・イヤホン:くみたてLab KL-カノン(CR変更品)バランス接続/ETYMOTIC RESEARCH ER-4S
・音源:[ New Moon Daughter(16bit44.1kHz / 24bit192kHz) ] Cassandra Wilson、 [ Highway Rider(16bit44.1kHz) ] Brad Mehldau、[ City Folk(24bit96kHz) ] James Farm

まず、回路設計上で残念なポイントが一点だけありました。
・カノン使用時のみホワイトノイズが大きい。
 ⇒他の高感度イヤホンではホワイトノイズが発生せず、また出力に10Ω程度挿入してもノイズが止まるため、
   オペアンプ(OPA656)の発振を疑っています。
う~ん、オペアンプの再選定が必要ですが、悩ましい。。。
低電圧駆動(±4V)可能な高音質オペアンプを、他に思いつきません。
強いて挙げるとTHS4271が良いかも?OPA656と同じく、発振する懸念がありますが。。。

さて、では
A. PCM(w. SRC) / B. PCM(w/o. SRC) / C. PCM to DSD
の比較をしてみます。

A. はAK4137により信号をPCM384kHzにアップサンプリングし、更にAK4497の内蔵DF(Short Delay, Slow roll-off)でオーバーサンプリング
B. はAK4137のバイパス機能をオンにし、AK4497の内蔵DF(Short Delay, Slow roll-off)のみでオーバーサンプリング
C.はAK4137により信号をDSD12.288MHzに変換し、AK4497のDSD(カットオフ周波数デフォルト)にて受け
全体として、SC(Sound Control)レジスタはデフォルトのままです。

さて、比較結果ですが、
16bit/44.1kHz時には差がよく分かりました。具体的には以下です。
A. はいつもの音。全音域で芯や張りのようなものを感じる。高域に付帯音あり。
B. は高域が拡散せず塊感がある。結果、金属音が鈍る一方でボーカルや管楽器の輪郭感が強調されて聴きやすくなる。
C. はA.の芯が無くなり、柔らかく繊細になる。

音楽ジャンルによってBとCを使い分けたい印象でした。
分解能という面だけで見れば、AかCなのですが、特にCは中音域が繊細になりすぎて、曲によって弱く感じます。
Cはクラシック向き、ABはその他ジャンル向きで、カニとしてはBとCを使い分けたい感じです。

一方、ハイレゾ音源では大きな差を感じませんでした。
C.が、柔らかさというよりしなやかな感じがして好みでしたが、ブラインドテストされると聞き分けられる自信がありません。

ついでにバランス接続/アンバランス接続の比較もしました。
やはりバランス接続のほうが、高域の繊細感や低域の制動感で勝りますね。

では次に参りましょう。
設定をB.に固定した上で、以下の機器と比較試聴してみます。
D. AK100
E. 自作ポータブルDAC+HPA(PCM1794, LT1677, LMP7732)
F. 据え置きPCM1704
で、低域の明瞭感、高域の繊細さや音のフォーカスなど、AK4497の勝ちです。
十分に据え置き機として使えるクオリティがありそうです。

最下位はAK100。
全域でモヤモヤします。
通勤中などの騒がしい場所ならば、これでも常用できそうですが、、、

AK4497は低域から高域まで繊細な統一感のある音で、ハイレベルです。
が、特に中音域が繊細すぎて主張が弱く感じ、それがかえって音楽を単調に聴かせる節があります。
一言で表すならば、「淡泊」です。

逆に今回、あらためて音楽性の高さを再確認したのは、PCM1704。
このDACはここ10年の間に出てきた他のICのような、最先端の分解能を持っていません。
しかし、中~低音域の弾力感が生音っぽく聴こえ、カニは大好きです。

イヤホン・ヘッドホンというのは、個人的には原音再生とは違うベクトルで進化してきているものと捉えています。
その意味では、もっと脚色の濃いDACのほうが、一般には受けるのかもしれない、と思いました。

AK4497は音楽情報のピントがよく合い、音場が広大に聞こえます。
ピアノの響きなど、とても良く鳴ります。
この点は良いですね。
これはスピーカーに接続してみて、奥行き表現もよく確認してみたいところです。


今回はここまでです。
次回はAK4497のレジスタセッティングなどについて、もう少し探究してみます。
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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