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音場型の高音質スピーカー制作記(3)

スピーカー、ひとまず仮組みして運用中です。
今回は、コンセプトや製作メモなどをつらつらと。



今まで使用していたHDB-ALP10で気になっていた、高域と低域の伸び不足を解消すべく、
また、実在感のある優れた音場を持ち合わせた、
最高のスピーカーが欲しいと、つねづね考えていました。

そこで、以下のコンセプトでスピーカーシステムを作り直すことにしました。
・Alpair10よりも優れた中高域特性のフルレンジ+低域補強にサブウーファーというスピーカーシステムを採用する。
・フルレンジもサブウーファーも、音場に有利なラウンド形状とする。
・フルレンジは、タイムドメインと同様の仮想グラウンド+フローティングエンクロージャーとし、究極の音場形成を目指す。

サブウーファーに関しては半完成済み。
あとは駆動のために、低域MFB 電流出力型パワーアンプを完成させるのみです。

さて、一方のフルレンジスピーカーですが、図面は以下のようにすんなり書けたものの、
SpeakerProto001.gif
いざ製作するとなると。。。

カニにスピーカー設計のノウハウが無いこともあり、一発で素晴らしいスピーカーが作れるとは思えません。
スピーカーメーカーや知人に製作を依頼することも考えました。
しかし、それだと自分の設計意図通りに作ることができず。。。
やはり自分で全て製作することに。

ともかくスピーカー初心者が究極のスピーカーを作れるわけがありません。
まずは今回はプロトタイプ品として考え、若干の割り切りや妥協を加えました。
汎用部品を極力使い、特注部品を減らしました。
今回の特注部品は、図面上の水色の部分、すなわち
・スピーカーユニット後方の仮想GND(硬質鉛)
・エンクロージャー(メープル集成材をNC加工、後部は密閉とバスレフの二つ)
の二つに絞り、残りの構造部品はミスミにて調達しました。

特注部品、やっぱり高い。
鉛とエンクロージャーで、合計30万オーバー。。。
その他、ミスミ部品やスピーカーユニットなど含めて50~60万ほどかかりました。
たかがプロトタイプ品にこんなにお金を払うのは、狂気の沙汰ですが、、、
真理の追究のためには、致し方ない出費です。


このスピーカーの構造の話ですが、
・図面上の黄色い部品は基本的に鋼材。網掛け部は制振ゴムやポリウレタンを使用します。
・スピーカーユニット後部に仮想GNDである硬質鉛があり、スピーカーユニット(Alpair6P)とはネジ止め+エポキシ接着で接合します。
・硬質鉛は更に支柱(M25全ネジ)を介してベースに剛結されます。仮想GNDの質量は10kg弱です。
・支柱の径は剛性確保のためにM30ぐらいは欲しかったところですが、汎用部品でM30が無く、妥協してM25としました。
・エンクロージャー後部は密閉が良いかバスレフが良いかを決めかねたので、二仕様製作しました。
・容積確保のためにエンクロージャーサイズはもう一回り大きくしたかった(D25 L35)のですが、価格的に妥協して小型にしました(D20 L28)
・組みたて性は悪いですが一応なんとか組めます。
 エンクロージャー後部とスピーカーユニット以外を全て仮組みしたあと、スピーカーを接合し、その後、仮組み部を本締め。
 最後にエンクロージャー後部を接着します。

仮想GNDの質量や支持剛性を考えると、この構造のほうがタイムドメインの構造よりも合理的に見えます。
タイムドメインは、支柱と芯材・ベースが結合していないんですよね。

で、この構造の懸念点ですが
・エンクロージャーがゴムでフローティングしているので、持ち運び時などに力を加えるとエンクロージャー位置がずれ易い
 ⇒市販品としては成立しない。自己責任で力を加えない運用をするしかない。
・仮想GND質量や剛性が十分か?
 ⇒感覚的には、仮想GND質量は振動板質量の1000倍、最低でも300倍ぐらいは欲しい。
  今回の仮想GND質量は10kg弱
  振動板質量は2~3gであり、ギリギリOKか?
  しかし支柱の径がM25なのが剛性が足りないかもしれない。
・エンクロージャー後部は接着を予定しており、組み立て後の内部メンテナンスは不可能。
とまあこんな感じでいろいろありますが、プロトタイプ品として致命的な問題は無いと判断しました。


部品が全て揃ってみれば、組立てはあっという間に済みました。
面倒だったのは、エンクロージャーの塗装ぐらい。
カニは初心者だけあって、流石に塗装が汚い(泣)
DSC01933.jpg

エンクロージャーですが、スピーカーのフランジとの接触部に
厚みが十分でなかったためと思われる割れが、1~2箇所に5mmほど発生してしまいました。
まあ、致し方無し。目止めで対処しました。
制振ゴムでシールされる箇所なので、音への影響はないでしょう。

内部はこんな感じ。
SpeakerTD-202.jpg
吸音材を詰めなくちゃね。

内部の支持材は上下左右の支持を、エンクロージャー上下に詰まった制振ゴム・およびスピーカーユニットが前後の支持を担い、
エンクロージャーの極端なずれを防止します。
DSC01936.jpg


さて、あとは音質調整後にエンクロージャー後部を接着するのみです。
DSC01935.jpg






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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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