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オペアンプの音(5)

SATRI式オペアンプですが、日々、改良を考えてます。
これはやはり、凄い音になりそう。

で、それはそれとして、、、


今日はまた、別な話です。
初心に戻って、いくつかのオペアンプを聴き比べしてみました。
そして、THS4631に匹敵するオペアンプを、見つけてしまいました!



今日の被験者達は、
OPA211、LME49990、LME49710、LH0032、Micro0032、THS4631
の5名です。

Micro0032はDAC1704にインストールしていたんですが、
他のオペアンプと比較したことが無かったので、試しに参加させてみました。
使用素子は、づかさんという方のサイトを参考にして、
A1391/C3382使用、定電流はゲルマTR、抵抗はオールPRPとなっています。


DAC9018Dの電圧出力のオペアンプを差し替えて、比較試聴。
数が多くて疲れちゃうので、あっさりめな、評価です。


【OPA211】
ピラミッドバランスで安定した音。音調は、癖が少なく自然です。
LME49990、LME49710よりは、分解能が高いですね。
中域も癖が少ないんですが、逆にストレートすぎるのが気になります。
昔聴いた時には、たしか高域の塊感が強いことに特徴があったと記憶していましたが、
今日あらためて聴いた限りは、そんなに気になりませんでした。
体調のせいかエージングのせいか。。。

【LME49990】
色彩感の強い音です。
楽器の輪郭に、華やかな音が加わります。
自然ではありませんが気持ちの良い音なので、どなたでも、まず満足するオペアンプではないかと思いますね。

【LME49710】
LME49990の華やかさを無くして、少し音の芯を大きくしたような感じです。
中庸で無難ですが突出したところもないので、ちょっと常用は、できないかな?

【LH0032】
上記の三者に共通していた高域の塊感が、LH0032では無くなります。分解能、高いですね。
音の粒は繊細なんだけど、何故か力強さも感じるという、魅力のある音。
上から下までフラットに出ます。
以前、試聴屋さんのシステムで聴いた時には、奥行き方向の音場に違和感があったんですが、
うちのシステムだと、よく分かりませんでした。
う~ん。。。スピーカーやセッティングの違いですかね?

【Micro0032】
音調はLH0032に似ていますが、こちらのほうが色彩感が強く出ます。
そしてLH0032の繊細さが更に増しています。
ディスクリートは作るのに手間がかかりますが、やはりその分、良い音がしますね^^

【THS4631】
今更、言葉を尽くす必要は無いかな?
このオペアンプだけ、音の空間が異質です。空気を感じるというか、、、
それから、情報量と定位が抜群です。
そして柔らかいです。繊細で柔らかいという、カニのど真ん中ストライクな音です。
オーケストラなどを聴くとよく分かるんですが、CDの硬い音が柔らかくなって、すごく、生っぽい。

低域は出るんですが最低域は逆に軽くなるのと、低域の質感がシルキーというか曇り気味なのが、
気になるといえば気になります。
でもそれ以外の要素が、他のオペアンプをぶっちぎっています。

アンプやスピーカーの組み合わせによっては、繊細すぎて高域が細く潰れてしまうこともあるみたいです。
システムを選ぶのかもしれません。


比較試聴は、以上です。
まあ、今までに確認してきた傾向と同じですね。


で、今日のメインディッシュは、ここから。。。


OPA656というオペアンプ、使ったことのある方はいますか?
カニはこのオペアンプのスペックを見て興味を覚え、少し前に取り寄せていたんです。

で、すぐに音を聞きたかったんですが、、、
OPA656は電源電圧が±5~6.5Vと、非常に範囲が狭いんです。

で、単三電池を8本使い、DAC9018Dのアナログ電源電圧を±6Vに変更してみました。
この状態で、LME49710やTHS4631と、音の比較をしました。

低電圧下での比較なので、THS4631にとっては不利な状態です。
まあそこは割引いて読んで下さい。


それで、OPA656の音は、、、
ナハハ。ビンゴ!!
とてもハイレベルな音がします。

ただしTHS4631とは音の出方が全然違います。
4631は、異様とも思える空気感と柔らかさが特徴でしたが、
656にはそれがありません。
一聴すると、4631よりもLME49710やその他のオペアンプに近い鳴り方をしています。

帯域バランスは、フラットか、わずかにハイ上がりな感じ。
ピラミッドバランスだと最高だったんですが、、、この点は残念。

で、情報量や定位感が、4631と同等かそれ以上にあります。
オケを聴くと、楽器の数がすごく多いです。
そして、色付けが4631よりも少ない。
特に低域が濁らないのが、好ましいです。


電源電圧が特殊なせいで、万能に使えるオペアンプではありませんが、
これ、今まで聴いたなかでは、THS4631とタメを張れる、最高レベルの音がします!!


しかしとにかく電源電圧の制約で、使いづらい。。。
最初からOPA656を使う前提で電源トランスを選べば、DACのアナログ段には使えるかもしれませんね。
あとは出力電流が結構取れるので、ポータブルヘッドホンアンプに使うのも良さそうです。

もしかしたら、±15Vあるオペアンプの中から、
OPA656と似た特徴のものを探せば、当たりがあるかもしれませんよ。
今回の件で、音の良いオペアンプの特徴を、カニは確信しました。

その特徴とは、、、
①スルーレートが高い(100V/us以上かな?)こと
②オープンループゲインが低いこと(80dB以下かな?)
③オープンループの周波数特性が、数十kHz以上まで、フラットに伸びていること。
④消費電流が大きめなこと(10mA以上かな?)
⑤FET入力であること?(まあこれは本質的じゃ無いかもしれません)
これらが備わっていれば、良いみたいです。
今回のOPA656は、上記に注目して、選択したのでした。


皆さん、OPA656/THS4631/LH0032と、OPA211あたりのデータシートを見比べてみて下さい。
音の良いものと、普通のものの、比較です。

①について、
 前者のうち一番低いOPA656でも290V/usあります。
 かたや、後者は27V/usしかありません。(いやまあ十分速いんですけど^^;)
②について、
 前者は軒並み60~70dBです。後者は130dBもあります。
 (普通のオペアンプは、だいたい100dB越えしてますよね)
 オープンループゲインが低いオペアンプというのは、NFBで歪みや周波数特性を改善する効果が弱いので、
 裸の歪み特性や周波数特性が良く設計されていて、それが音が良いことに繋がっている。そんな気がします。
③について、
 前者は位相の30deg回転ポイントが、656:約80kHz/4631:約15kHz/0032:約20kHz(位相補償Cあり)となっています。
 後者は、100Hz以下??
 データシートにオープンループゲイン特性が載っているオペアンプって少ないんですが、
 汎用のオペアンプは、軒並み100Hz前後のようです。
 ここ、前者と後者で、大きく数字が違います。
 ていうか、特性が100Hzから変化し始めるのって、低周波すぎないですか?
 いかにも、オーディオ帯域で音に影響を与えそうです。
④について
 これは結果論です。前者は軒並み、消費電流が大きい。
 あんまり理屈的じゃないですが、消費電流をケチらない回路のほうが無理の無い音がしそうです^^
⑤について
 これも結果論です。前者は全てFET入力です。
 まあバイポーラでも音が良いオペアンプ、というのが、探せば見つかるのかもしれません。


・・・とまあ、こんな特性のオペアンプを探せば、きっとその中に、すごい音を出すものがあるはず。

あ、上記に該当するオペアンプは、高速アンプでユニティゲイン安定じゃないものが多いです。
これは発振しやすさに関係すると思うので、探す際にはこの点も注意しないといけません。

また、上記に該当するオペアンプで、電源電圧±15Vで使える、というのは、
カニが調べた限りでは、THS4631しかありませんでした。。。
もし、THS4631以外のオペアンプで、上記に全て該当するものをご存知の方がいれば、
ぜひぜひ教えて下さいm(_ _)m
きっとすごいオペアンプだと思います。


今日は以上です。
オペアンプ探しは宝探しみたいで、面白いですね^^

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No title

カニさん、申し訳ございません

昨日コメントさせていただいた内容ですが、かなり間違っているので、
削除していだたけると助かります。

コメント欄を汚してしまいすみませんでした。

Re: No title

エリーさん、こんばんは。

コメント削除させて頂きました。
でもPSRRの件とか、結構、③との相関がありそうだな~などと思ってしまいました。
これらの話は、一度、オペアンプの実設計の方のご意見をお伺いしたいものです。

この記事、偉そうに書いておきながら電流帰還型のことはまるで考えてませんでした^^;
電圧帰還型だと、①~⑤に注目すれば良いと思ってますが、電流帰還型でも同じなのかな?
調べてみると、LM6181とか、LT1227とか、面白そうなスペックですね。
電流帰還は使用上の制約が多いですが、そのうち試してみます!
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カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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