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MAS6116+LM4780 ミニマル・プリメインアンプの制作(8)

先日作ったDAC内蔵MAS6116+LM4780パワーアンプですが、
知人宅へと納品に行ってきました。

いろいろとオーディオ談義をさせてもらい、
「オーディオシステムは本来、どうあるあるべきなんだろう?」
と、あらためて考えさせられた、一日でした。

今回は、普段とはちょいと違ったお話です。



知人宅は、ずいぶん昔にこの記事で出てきた家です。
ごく普通のマンションです。

先にAlpair7を譲っていて、今回、DAC+アンプも新調してみた、といういきさつです。

知人はオーディオは素人。
元のシステムは15年くらい前に買った、オンキョーのINTECでした。
クラシック好きで、子供の頃からピアノ、合唱などを嗜んでいて、音は良くわかるみたい。
いまだにオーケストラを聴きに行ったりしているそうです。

訪問してまず最初に、面白いCDを聞かせてもらいました。
ドビュッシー本人が演奏している曲、だとか。。。
今年はドビュッシー生誕150年にあたり、ブリヂストン美術館で、このCDを販売しているのだそうです。
1900年台初頭の録音だそうです。100年前の空気を感じる音でした。
カニもドビュッシーは好きです。↓の「映像」とか、深夜に聴くと落ち着きます。

ドビュッシー:ピアノ作品全集ドビュッシー:ピアノ作品全集
(2005/06/29)
ルヴィエ(ジャック)

商品詳細を見る

美術館、行ってみようかな。


さて、お次は本題に戻って、アンプを交換しました。
CDプレーヤーはINTECを使いまわして、デジタルアウトを自作アンプに繋ぎました。
このアンプは、WM8741⇒MAS6116⇒LM4780という構成です。

スピーカーケーブルも合わせて交換。
怪しげなケーブルを、買ってみたんですけどね。。。
カニはケーブルに詳しくなくて、これがどれほどのものかも分かりませんが、
カニ宅で事前に聴いたところ、少々まろやかなものの癖は少なそうだと感じました。

で、アンプとケーブルを交換すると、ピントの合った繊細な音が出てきました。
カニが言うところの「大激変」レベルです。
INTECは経年劣化もあったのかな?音が丸くてぼやけていて、個人的には聴けたもんじゃありませんでした。

まずはピアノ曲を聴いてみました。
知人も音の良さに、にっこり頷いてくれました。

しかし声楽曲に変えてみると、意外なコメントが。
「演奏の上手・下手が分かりすぎるので、音楽を気楽に聴けないね」
おっと。。。

普段のカニは、オーディオの音は純粋であればあるほど良いと考えて音作りをしていましたが、
それだとCDに詰まっている良い演奏、悪い演奏があからさまになってしまいます。
悪い演奏が適度にマスクされて聴こえる音、というのが、必要なのか。。。

知人の聞き方も一つの要因かもしれません。
かなりの小音量で音楽を聞くことが多く、自作アンプは分解能が高い分、小音量だと線が細く感じます。
小音量では適度に丸く太く、気持ち良く雰囲気で聴けるような音の出方のほうが良いんですね。

幸い、自作アンプの入力にはデジタルだけじゃなくてアナログ入力も用意していました。
QLS社のQA01というADCを内蔵させており、DACの入力部で切り替えできるようにしてあったんです。
(ピュアオーディオ的には邪道ですけどね)

で、入力を切り替えて、CDPのアナログ出力から音楽を聴くと、
ほどほどに丸くて太い音が出てきます。
この位の丸みで、知人も納得。
お気楽に聴く時と、本気で聴く時で音の切り替えができて良いね。とのこと。


と、こんな感じで、アンプに満足してもらえたみたいです。
良かった。。。


最後に少し余興を行いました。
CAPRICE+改造SATRIアンプを持ち込んで、音の違いを聴いてもらいました。

すると、、、
「音がこじんまりして聴こえる」
「演奏者同士が仲良くなった感じだね」
とのこと。

こじんまり、というのは、SATRIアンプ(というか無帰還アンプ)の特徴を聞き分けたんでしょう。
横方向の音場が狭くなりますからね。
そのかわりに奥行き方向の音場が広がるので、少人数ものの音楽に向いてるんでしょう。
反面、オーケストラなどは音場が広いほうが気持ち良く聴けますんで、負帰還アンプのほうが向いているのかもしれませんね。

カニの耳には、CAPRICE+SATRIのほうが楽器の質感が伝わってくるように感じましたが
まあ普通の人から見ると大差ないんでしょう。
というか、WM8741+LM4780でも十分、HiFiですし。分解能はCAPRICE+SATRIと同じぐらいですし。
それよりも音場の変化のほうが分かり易いんですね。


なるほどねー。と思い、音場や定位の話とか、部品の音には個性があって~、とか、しばしオーディオのオタク話をさせて貰いました^^

知人から、あといくつかのツッコミが。。。

「スピーカーをAlpar7に替えた時の音の変化にはびっくりしたけど、アンプの交換はその時ほどのインパクトが無いね」
 ・・・そうですね。オーディオはやっぱりスピーカーの影響が一番デカイです。
    スピーカーが6~7万円で今回のアンプが7~8万円(部品代)なんで、まずはスピーカーを替えるのがコスパが良いです。

「なんでDACやアンプを替えると音場が変化するの?音場が設計できたほうが良いんじゃない?」
 ・・・なんで音場が変わるのか??カニも知りたい!
    無帰還アンプと帰還アンプの音場の違い、DAC毎の音場の違い。。。
    これが自由に調整できるオーディオシステムがあると、すごく面白そう。
    なんか研究してみたくなってしまいました。。。

「音に厚みを持たせたりしないの?そのほうが聞きやすいと思うんだけど」
 ・・・う、、、
    厚みがある音よりも、繊細で柔らかい音のほうが、生っぽい音だと思うんですが、、、
    生っぽさよりも聴きやすさ、かあ。。。
    これまた、音の丸みや厚みが調整できるオーディオシステムがあると、良いのかなあ。。。


う~む。
カニの自作の方向性について、考えさせられてしまいました。。。

思うにオーディオの音って、概して硬い音で生っぽくないんですよね。
だから柔らかい音を目指しているんですが、一番かんたんに柔らかくする方法は、
「音を丸く太くする」ことでしょうか。
これは得てして、分解能が下がって細部の見えない音になってしまいます。
それもそれで、生っぽくない。
「分解能が高いのに柔らかな音」というのが、目指すべき姿なのかなとカニは思ってます。

あとは「残響感と反射音」が、オーディオと生音で、結構違うのかな?
ソースにもよるんでしょうが、CDの音は概して反射音が少ない気がしてます。
反射音が少ないと、音が細く聞こえて生っぽくないんではないかと。
これを補うためには「太くて厚い音」にするとそれっぽく聴こえるんですが、生っぽさとは少し違う。。。

カニは音響工学とか全然分からないんですが、素人なりに、こんなふうに考えています。


最後に
「いかに安くて良い音がするオーディオシステムを組むか?」
ということについて。

今回、知人のために、なるべく安くて音の良いオーディオシステム、を目指してみました。
カニは
「広帯域なフルレンジスピーカー+サブウーファー+DAC内蔵パワーアンプ」
という組み合わせが、最もコスパが高いシステムなんではないかと考えています。

スピーカーですが、3wayなんかを選択してしまうと、まず間違いなく100万クラスのシステムになっちゃいますよね。
カニはJBLの4428を所有してますが、これは音がボケボケで音楽を楽しく聴けないです。
内部ネットワークを交換したりしても、改善はわずかでした。
マルチウェイは、チャンデバ+マルチアンプという構成で無いと本領を発揮しません。
そうすると、パワーアンプが3台必要になってしまい、お値段が一気に3倍バ~イ。。。
そしてそこまでお金をかけたとしても、フルレンジの定位には劣ります。
(もちろん3wayならではの良さもありますが)

フルレンジは帯域が狭いですが、少なくとも音楽で最も重要な中音域の滑らかさは確保できます。
低域の足りないところだけ、サブウーファーで補ってあげれば、普通は十分ではないかと思います。

サブウーファーには詳しくないですが、こんなものが良いのかな?
http://www.fostex.jp/products/CW250A
自作するのが難しそうな製品で魅力を感じるので、カニも今、買おうかどうか迷ってるところです。

あともう一つ、フルレンジは小さな部屋にも対応できますしね。
カニは今、デスクトップ用にこれを使ってます。
http://blog.supiken.com/?cat=42
ニアフィールドリスニング、というジャンルですね。

あとは駆動側の機器ですが、スピーカーさえ良いものであれば
意外と易いものでも聴けるのかもしれませんね。
デジタルアンプとかなら数万円の出費で済みますし。
私たちオーディオマニアが、音場だ解像度だ音調だ、と言って、そこをウン十万もかけて改良しているのは、一般の感覚からしてみれば、
すごく重箱の隅の話なんでしょう。

で、アナログアンプとなると、まともな製品は相当お高くなっちゃいますよね。
DAC+アンプで、コスパの良さそうなものといえば、、、
SOULNOTEのsd1.0B+sa2.0Bとかなのかなあ。。。聴いたことないですけど。
更にDAC内蔵アンプとして、筐体代をケチっても良いんではないかと。
実売15万~20万ぐらいで、魅力のあるDAC内蔵アンプがあっても良いんではないかと思う今日このごろです。
そんなものをイメージして、WM8741+MAS6116+LM4780アンプを作ったのでした。


むむ。。。
とりとめもなく書いてしまいました。
でもたまには、こんな記事も良いよね?


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これはもう

目的が違うので仕方ないですね。

私なんかはソースに入ってる音をどうやって引きずり出すかばかり考えてますが、ほどほどの音質で好きな音楽に浸りたい人の方がかなり多いでしょうから・・

昨日は3.3Vの出力TR交換作業中にミスってDAC石が異常発熱し、9018交換しかないと判断しました(アナログ3.3Vラインにテスター当てたら10Ωくらいでした)。

うう、せっかく好みの音が出たと喜んだそばからこれですよ・・・

最近虎児を得るのではなく、虎穴に入ること自体が目的になってる気がしています。

Re: これはもう

軍曹さん、こんばんは。

> 私なんかはソースに入ってる音をどうやって引きずり出すかばかり考えてますが、
私もそのクチですけど、ヒキコモリ体質なのか、なかなか素直に出てきてくれないんですよね。。。
無理やり引きずり出すと、性格の歪んだ暴れん坊になっちゃいますし。。。
でも、引き出さないと分からない世界も、きっとあるはず。
私の場合、オーディオが良くなるにつれて、クラシックが好きになってきました。


> 昨日は3.3Vの出力TR交換作業中にミスってDAC石が異常発熱し、9018交換しかないと判断しました(アナログ3.3Vラインにテスター当てたら10Ωくらいでした)。
>
> うう、せっかく好みの音が出たと喜んだそばからこれですよ・・・
ええ~~~~~!!
それは大変ですね。。。
って、取り外しは無事されたんですね。
ヒロさんにお願いすれば、すぐに送ってくれるはずです。落ち着いて再実装しさえすれば、治りそうですね。
気合が必要ですが頑張って下さい!

Re: これはもう

度重なるアドバイスありがとうございます。

早速ヒロさんにメール済み、到着待ちです。

お盆に親戚が遊びに来るので、それに合わせて完成しようと思ったのですが、今までのんびりしすぎ&焦りすぎたようです。

取り外し方法はカニさんの事例が参考になりました(リードで囲って半田でグツグツ)。

DACチップの基板パターンが3箇所ほど剥がれてましたが、NCなのでおそらく問題なく動くと思います。

しかし9018Dはさながら表面実装職人養成マシンですね。

細かすぎて初心者向きではありませんが。

Re: Re: これはもう

軍曹さん、こんばんは。

> しかし9018Dはさながら表面実装職人養成マシンですね。
一気にハンダ付けしても、半日仕事ですよね。途中で頭がクラクラしてきます。

ES9018は、電源電圧がおかしいとホントにあっけなく壊れるみたいですので、
チューニングには細心の注意が必要ですね。
私も二回目の交換とならないように、気をつけないと。。。



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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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