スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エミッタ抵抗レス 終段無帰還アンプの制作(5)

前のめりで進んでます回路のチューニング。
ようやく改造SATRIと遜色ない、自然な音が出てきました。
回路のFIXまで、もう少し!



とりあえず現時点での回路図は、↓のようになっています。
RlessAmp_501.gif

終段FETのドライバであったオペアンプを、Cカップリング(C49~C52)に置き換えました。
また、電圧増幅段としてIC1を追加しました。


まずは、Cカップリングへの置き換えの話。
こいつが効きます。ようやくSATRIと同様の自然な質感が出てきました。

結局、オペアンプによる音の劣化>>Cカップリングによる音の劣化
だったということなんでしょうか?
でも、今回の案も前回の案も、信号が通過するオペアンプの段数は一緒なんですけどね。
オペアンプドライバの音がイマイチだった理由が、今ひとつ納得できません。。。


IC1にTHS4631を使用した場合、もうほとんどSATRIアンプとの差がありません。
分解能は自作アンプがわずかに上。楽器の質感は、両者ともに正確です。
音場や定位感などに差は感じられません。
自作アンプのほうが中低域、特に中域に張り出しがあり、心地よいです。
かたや、SATRIは音の粒がわずかに大きいものの、中低域に透明感があります。
自作アンプは電圧増幅段をオール利久としたので、もしかしたらそれが透明感を損なっているのかもしれません。

両者の音の差は、SATRI-ICとTHS4631の差なんでしょう。
SATRI-ICはホントに素晴らしいです。恐らくLH0032ですら、SATRI-ICには敵わないんじゃないでしょうか。
THS4631だとSATRIと互角でなんですが、中低域にわずかに色付けがあります。
まあ、気持ち良い方向の色付けなんで気にはならないんですが、将来的にはより良いオペアンプを探したいですね。
やっぱりディスクリートオペアンプを設計するべきかな~??


それからサーボ段のオペアンプ(IC3・IC4)の品種をTHS4631からOPA827に変えてみましたが、、、
差が分からないですね。
SATRIの場合は、ここで音が変わるらしいですが、
自作アンプの場合はサーボを二次の特性にしているので、オペアンプによる音の差が出にくいんでしょう。


あともうひとつ。
SATRIの場合、Cカップリングの後段にJFETバッファが入りますが、
自作アンプでは、バッファ無しとしました。この状態で特に何かが不足している感じはありません。
恐らくIC1のようにに駆動力のある電圧増幅段があれば、JFETバッファは必要無いんじゃないかな?
SATRIの場合は、駆動力不足を補うのにバッファが入っているんでしょう。
でも、PCBのパターンには、JFETバッファを入れておこうかな?


ちなみに、IC1をスキップした状態で音を聴くと、
少々高域がキツい感じもありますが、今まで聞いたことも無いくらい純度の高い音が出ています。
この状態だと明らかにSATRIを上回っていますね。
(ただし、いわゆる「0dBアンプ」になっているので、大音量は無理ですが。)
この状態は、信号経路が
DAC⇒Cカップリング⇒終段FET⇒スピーカー
という、恐ろしく単純なものになります。
世の中に存在するパワーアンプのうちで、素子による信号の変化・劣化が最も少ないものの一つだと思います。


で、音的にはもうこれでOK!なので、回路もFIXとしたかったんですが、、、


Cカップリングの導入により、サーボ段が安定しなくなってしまいました。
電源投入直後からの、出力電圧の変化をオシロで見てみると、、、
RlessAmp_502.gif
0.5Hz程度で長時間振動して、なかなか収束しません。
Cカップリングを入れただけで、何故、、、

SATRIのように、サーボ段もCカップリングも一次の特性にしてしまえば解決するんじゃないかという気がします。
でも、それはなるべく避けたい。。。
一次の特性だと、どうも低域の量が減って寂しくなるみたいなんですよね。

例えばCカップリングは、音楽信号に対してはHPFとして機能しますが、
SATRIのような一次のHPF特性(1uF/100kΩ)の場合、20HZで約11%、50HZで3~4%程度、振幅が減衰します。
(ゲインが大きくなると、もっと減衰するみたいです)
これが二次特性ならば、低域の減衰を1桁以上は改善できるんです。
二次特性のままで、この振動を押さえ込みたいんですが、、、

恐らく原因は、サーボのフィードバック系の中にCカップリングによる応答遅れがあることだと思います。
Cカップリングは、音楽信号入力に対してはHPFとして機能しますが、サーボ出力に対してはLPFとして機能します。
このLPFによって、フィードバック系が不安定になっているんではないかと考えました。

こういった振動は、サーボの時定数をCカップリングの時定数よりも十分に大きくするのが効果的なんですよね。
とりあえず、サーボの時定数を2倍(R12~15を390kΩ⇒780kΩ)にしてみました。
すると。。。
RlessAmp_503.gif
振動、ほぼ無くなりましたね。
その代わりにバイアス安定までの時間が倍(20s弱)になってしまいましたが、、、
まあ、しょうがないかな~?


回路的にはこんな感じでFIXかな?
1回路あたり、1uFのCが8個も必要でお財布に厳しいですが、良い音のためには仕方が無いですね。
あとは、もう少し電源にもこだわろうと考えています。
今はシンプルなカニ式電源を採用していますが、もう少し回路規模を大きくして、より音の良い電源にできればなあ。。。
そこまですれば、ようやく改造SATRIを上回った、と言えそうです。
スポンサーサイト

打倒SATRI

SATRIって最初こそ気に入って音楽再生に使いますが、自作アンプにあっさり抜かれるのが悲しいですね。
もちろん自分で作った装置という愛着もありますが、それにしてもコストパフォーマンスの悪さに泣けてきます・・・

Re: 打倒SATRI

軍曹さん、こんばんは。
お久しぶりです。

無改造SATRIは、自作派からすると、あまり印象良くないかもですね。
でもうちの改造SATRIは今だにメインアンプですよ。
パワーアンプはデジアン・電流帰還アンプ・LH0032・LM4780などを使ってきましたが、
2・3の要素を除いて、改造SATRIがずば抜けた音を出しています。
(カニが無帰還アンプ大好きなだけかもしれませんけど^^)

まあでも、SATRIの購入代+改造部品代+改造の手間ヒマ = priceless
ですよね。。。
最初から音が良ければ高くても製品を買うのですが、仰るとおり、コストパフォーマンスが悪いですね。

私見ですが、SATRIはアナログ回路ばかりにこだわりすぎて
素子選定や電源周りが疎かになっていて、バランスが悪いアンプになっているんではないかと。
回路はむしろ簡素化して、素子や電源にメスを入れて、流通コスト、製造コストなども努力してもらって、
もっと安くてバランスの良いアンプにして欲しいです。

今作っている終段無帰還アンプは「安くて音が良い」を具現化できそうです。
V2.0版がPCB化できたら、是非購入してください(笑)

このアンプは、自作のできない一般のオーディオユーザーにも聞いて欲しい位です。
私も自作をしていない頃は、コスパの悪い製品ばかり買わされて、ずいぶん遠回りをさせられました。
他の方も同じ目に合っているんじゃないかと思うと、やるせなくなります。。。

同感です

>私見ですが、SATRIはアナログ回路ばかりにこだわりすぎて
>素子選定や電源周りが疎かになっていて、バランスが悪いアンプになっているんではないかと。

同感ですね。
7511より安いエントリーモデルがあってもいいと思うのですよ。

基板化できたら是非購入させてください。
エミッタ抵抗レスも効いてそうですし、IC1をSATRI-ICにした音も聞いてみたいです。SATRIの小基板をつくって準備しときます。

Re: 同感です

Myuさん、こんばんは。

> 同感ですね。
> 7511より安いエントリーモデルがあってもいいと思うのですよ。
機会があればBAKOON社に要望を出してみて下さい。
私も永井社長にメールしてみたのですが、「SATRIを安く作って欲しい」と多数の人間が思っていることを理解して頂きたいですよね。


> 基板化できたら是非購入させてください。
> エミッタ抵抗レスも効いてそうですし、IC1をSATRI-ICにした音も聞いてみたいです。SATRIの小基板をつくって準備しときます。
お、例の基板ですね。そちらも楽しそうですね。
私のこのプロジェクトは、じっくり音を玉成させている最中ですので、いつになるかは分かりませんが、まあ気長にお待ちいただけると幸いです。

Secret

プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

カテゴリ

月別アーカイブ

最新コメント

検索フォーム

最新記事

リンク

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。