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MAS6116+LM4780 ミニマル・プリメインアンプの制作(6)

今日は、音質的に気になった所のチューニングと
電子ボリュームのクリック音の問題を確認してみました。
だいたいこれで完成・・・かな?

あと、新しいSiC-SBDも、試してみましたよ。



まず最初の改造は、終段電源の安定化。
小さいケースですが、頑張ってLED無帰還電源を押し込んでみました。
いつもの3D配線で^^;
EVOL601.jpg

う~ん、これはもう、オーバーホールは完全に無理な状態。。。

でもこの改造は、やる価値がありました。
分解能が低くてヌルかった音が、ぐっとクリアに、ニュアンスが見えるようになりました。
ハム音とSNも改善しました。
そして、音の一つ一つから、いつまでも聴いていたいと思わせるような美しさ・気持ち良さが出てきました。
ピュアオーディオ的にはやはり、全段安定化が望ましいんですねえ。

カニが作ってきたDACやアンプは、繊細な音のものが多いんですが
このアンプはそれらと違う感じ。
中音域が絶品です。
音に、密度とコクと滑らかさがあります。
しばらく音楽を聞き惚れてしまいました。

例えばPCM1704DAC+LH0032アンプなんかだと、音像が少し遠くに密度感を持って出現します。
そして音がひたすら繊細で、美しいです。

DAC9018D+SATRIアンプだと、分解能が恐ろしく高くて、これでもか、と言う位に細部が見えます。
そして色付けが、ほとんど感じられません。素の音、という感じ。

で、このWM8741+LM4780アンプは、今回の改造でクリアになったとはいえ、
上記のアンプ達には分解能で劣ります。
しかし、とにかくボーカルが、サックスが、トランペットが、滑らかで気持ち良い。。。
密度感なんかは、PCM1704より上です。
密度感のある音って、マルチビット型のDAC(PCM1704)の独壇場なのかなと思ってましたが
デルタシグマ型であるWM8741でも、それを出せるんですね。
やっぱりこのDACチップ、面白そうです。

あとはLM4780の音も効いてるのかな?
これはLM3886が二個入っているようなチップなんですが、
「おいしい水」みたいな、コクのある自然な音を出しているように思います。
そしてそれをバランス使用することで、中高域が更に良い感じになっているんじゃないかな?

LM3886はなんとなく「クッキリした硬い音」なのかなと思ってましたが
LM4780使用のこのアンプは、そんな感じは無いですね。

なんか、このままで音のクオリティが十分高いですね。
あんまりいじる必要が無い気がしてきました。


一応、もう少しだけチューニングを続けます。

まず一つ目。
電源の整流ダイオードの交換。

現状では、CreeのC3Dを使っていたのですが、
試しにrohmのSCS106に交換してみました。

SCS106は、C3Dと同じくSiC-SBDです。
これはとある方からの頂きものなんですが、digikeyからも購入できるようです。

音ですが、、、エネルギーが中高域に来ます。
そしてC3Dよりも滑らかな感じ。分解能もわずかに上かな?
なんか、V19Eの上位互換って感じの音ですね。

同じSiC-SBDでも、C3Dとは結構違う音です。
でも両者とも、分解能は他のダイオードと一線を画すみたい。

低域が締まるのが少々残念ですが、
このアンプの滑らかさがますます引き立つようです。
この交換は、採用としましょう。


次。
LM4780のNFB抵抗(10kΩ)と接地抵抗(1kΩ)を、ビシェイSMMに交換しました。
元の抵抗は、オール利久でした。
SMMへの交換で、分解能が上がることを期待しますが・・・?。

で、目論見通り細部が見えるようになり、音が透明な方向へシフトしました。
低音もたっぷり出てくれます。
しかしその反面、コクや密度感が損なわれた感じもあり、、、?

ありゃ~?音は繊細になってるんですが、
どうもこのアンプの個性が殺されてしまうようです。
元の状態が、やっぱり絶妙なバランスだったんですね。

う~む。。。
でも、クラシックは、繊細なSMMのほうが良く聞こえるな。特に弦楽器とか。
このアンプ、クラシック好きの知人に渡す予定なので、とりあえずSMMのままにしておきます。
でもたいていの方は、利久のほうが良いと思うはず。。。
あとはLMFQとかAMRGとかを使うのも、面白いと思います。
巻線を使うのは、抵抗値が高め(10kΩ)なので、ダメでしょうね。


最後にDACのチューニング。
デジタルフィルターの特性を変更してみました。

DAC8741の特徴なんですが、デジタルフィルターを3種類の中から選べるみたいですね。
デフォルトは、「最小位相フィルター」という、プリリンギングの発生しないタイプのもの。
それ以外は、いわゆる「シャープロールオフ」「スローロールオフ」というフィルターです。

これは結論を言うと、変更無しでデフォルトのままとしました。
他のフィルターに比べて、音の出だしの付帯音が少なくて、自然に聞こえました。
(反面、音の出だし以外の部分に濁りのようなものも感じますが)

やはりデジタルフィルターによる差は大きいですね。
CDの音って、デジタルフィルターによって加工された音を聞いてるんだな、と実感しました。
いつかそのうち、デジタルフィルターを自作してみたいなあ。。。


チューニングはここまでです。
あとは宿題になってたことの確認。
MAS6116のクリック音の問題です。
ボリュームを操作すると、プツプツッていう音が聞こえてたんですよね。

でも、今あらためて聴くと、前よりプツプツ音が小さくなったような・・・?
無音時にボリューム最大付近で、小さく聞こえるだけです。

これがPICの問題なのか、MAS6116の問題なのかを切り分けるのに、
PICの代わりにタキオニクスさんのコントロールICに換装してみました。
EVOL602.jpg

すると、、、
現象は変わらず。ボリューム操作時に全く同様にクリック音が出ますね。

あらためてオシロで波形を見てみましたが、、、
EVOL603.gif
電圧が段差状に切り替わっているのが、分かりますか?

クリック音は、ボリュームコントロールによって電子ボリュームのゲインが変化することで、
アンプの残留オフセット電圧が段差上に変化することで、発生する模様です。

これはどうしようもない現象ですね。
対策しようとすると、オフセット特性の良いオペアンプ(OPA827とか)を使うしかないんですが、
カニはTHS4631の音が気に入っているので、、、


ところで前回オシロで確認した時には、パルス状に大きな電圧が出ていたんですが、
今回はそれが見当たらないですね。。。

いろいろ試していると、、、
どうも、MAS6116に接続する二つのオペアンプの品種が違うと、パルスノイズが出るみたいです。
前回の動作確認では、途中でオペアンプの品種が違う状態で聴いてたのかも、、、

それに気がつかないカニは、糞耳ですねえ。。。
まあとりあえず、原因は掴めたようなので、良しとします。


MAS6116+LM4780アンプ、これにてチューニングは終了かな?
動作も問題無さそうなので、頒布の準備もしなくちゃ!

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No title

完成おめでとうございます!

クリック音の件はアンプの残留オフセット電圧が原因だったんですね。
私はいつもディスクリ系オペアンプだったので気づきませんでした。

ディスクリLH0032は発振しますか?

Re: No title

へむへむさん
ありがとうございます^^
あとはケーシングだけです!

> ディスクリLH0032は発振しますか?
オリジナルLH0032は大丈夫でしたね。
ディスクリですと、素子の選定で不確かなところもありますが、
zobelのC(C6、C7)を0.01~0.033uF程度にしてあげれば、まず大丈夫かと思います。
私はPCM1704DACでディスクリLH0032を使用していますが、zobelを入れることで発振が解消したことを経験しています。
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プロフィール

カニ

Author:カニ
DACやアンプの自作がメインの、オーディオブログです。
自作基板の頒布も行なっています。カテゴリ「頒布」をご覧下さい。

ニアフィールドリスニングや、ポータブルオーディオにも手を染めたいんですが、いつになることやら。。。

繊細で柔らかい音
実在感のある音
を目指して、
ゆっくり、ゆっくり、潜航中。

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